尖閣諸島領海侵入は8月5日より続いています。
中国公船、尖閣領海で漁船と航行 外務次官、大使呼び抗議 識者「一歩、挑発進めてきた」
2016.8.5 22:09 産経新聞
中国海警局の船2隻と中国漁船6隻が5日午後、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に侵入した。
杉山晋輔外務事務次官は同日夕、中国の程永華駐日大 使を外務省に呼び「わが国の主権の侵害であり、断固として認められない」
と厳重抗議した。外務省によると、中国の公船と漁船が同時に尖閣諸島周辺の領海に 侵入するのは初めて。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、領海に入った公船は、機関砲のようなものを搭載した海警33115と海警2307で、漁船
周辺を航行した。
これまで日本政府は、中国公船の侵入時には外務省局長が中国大使館に電話で抗議していたが
「漁船周辺を航行し、日本領海内で法執行するかのような行動は、主権侵害の度合いが違う」(外務省筋)
として抗議のレベルを上げた。
帝京大の志方俊之名誉教授は「日本の防衛相が代わり、中国としては今後、日本の姿勢がどうなるかを見定める必要があるため一
歩、挑発を進めてきた」と分 析。
「中国は『まだ日本との間合いに余裕がある』と考えているはずで、日本の反応次第では挑発を深めることも考えられる」と指摘した。
尖閣周辺に230隻の中国漁船、武装した海警船3艇も
[東京 6日 ロイター] - 外務省は6日、東シナ海の尖閣諸島(中国名:魚釣島)の接続水域で中国の漁船約230隻と海警局の船6隻
を確認し、中国側に抗議したと発表した。
これほど の多くの中国漁船が同接続水域に入るのは異例。海警局の船のうち、3隻は武装しているという。
外務省のアジア大洋州局長は同日午前、在日中国大使館の公使に対し、領海内に入らず、接続水域からも退去するよう求めた。
さらに、一方的に緊張を高める行為だとして強く抗議した。
日本が中国に抗議をするのは2日連続。前日は中国の漁船と海警船が同時に尖閣周辺の日本の領海内に入ったとして、外務省の事
務次官が中国大使を呼んで抗議した。
尖閣諸島をめぐっては、日本側は領土問題は存在しないとの立場を取る一方、中国側は領有権を主張している。
中国船2隻が領海侵入
東京 7日 ロイター] - 日本の外務省は7日、中国海警局の船2隻が東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)の日本領海に侵入した
ため、駐日中国大使に抗議したと発表した。2隻はすでに領海を出たが、正午現在で合計9隻の海警船が尖閣の接続水域にとどまっ
ている。
海上保安庁によると、7日朝に2隻の海警船が接続水域に入域。前日からいた7隻と合わせ、
接続水域を航行する船は9隻に増えた。このうち2隻が午前10時ごろ領海へ侵入。1隻は機関砲のようなものを積んでいたという。
海保の巡視船が警告したところ、「中国の管轄海域で定例のパトロールをしている。貴船はわが国の管轄海域に侵入した。わが国の
法律を守ってください」と応答があった。
2隻は午前10時40分ごろに領海を出たものの、海保によると、正午時点で9隻が接続水域にとどまったままという。
日本の外務省は午前11時すぎ、杉山晋輔事務次官が程永華駐日大使に対し、「尖閣諸島周辺の領域への侵入はわが国主権の侵
害。一連の中国側の行動は、現場の緊張を著しく高める一方的なエスカレーションで受け入れられない」と抗議した。
外務省は、7隻の海警船が接続水域に入った前日から中国側に抗議。7日朝も、金杉憲治アジア太平洋局長が中国大使館の郭燕公
使に対し、海警船の退去を求めていた。海保によると、周辺海域を航行する海警船は通常3、4隻だいう。
7日午前10時すぎ、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の船2隻が相次いで侵入、約35分にわたり航行し、領海外側の接続
水域に出た。海上保安庁の巡視船が確認した。接続水域ではこのほか7隻が航行しており、尖閣周辺で確認された中国公船は6日の
計7隻から計9隻に増えた。
外務省の杉山晋輔事務次官は「主権侵害だ。一連の中国側の行動は緊張を著しく高める一方的なもので決して受け入れられない」
と程永華駐日大使に抗議した。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、6日に接続水域で確認された7隻のうち2隻が領海に侵入し、
別の2隻が新たに接続水域に入った