米軍機、東シナ海でレーザー照射の標的に
中国の嫌がらせか アフリカでの頻発に続き
【ワシントン】太平洋で活動中の米軍機パイロットがここ数カ月で20回以上にわたり、レーザー光線照射の
標的にされている。米当局者が明らかにした。これまでに中国人が米軍機パイロットを狙ってレーザーを
照射しているとの報告が東アフリカでも複数回続いていた。
当局者によると、報告されたケースは全て、中国軍や中国民間人による活動が目立つ東シナ海とその周辺の
海域で発生している。複数の当局者は、米軍機を狙ったレーザー光線は同海域の漁船や沿岸から発射された
もようだと述べた。
当局者は何隻かの漁船が中国国旗を掲げていたとしつつ、全てのケースで中国人が背後にいると断定する
ことは避けた。直近のケースが発生したのは数週間前だという。
東シナ海で起きたレーザー照射は全て商業用レーザーが使用されていた。これは猫の飼い主がペットと遊ぶ際などに
使うもの。東アフリカのジブチでのレーザー照射では軍事用レーザーが使用されたケースもあった。
「中国のレーザー照射で米兵負傷」、米政府が抗議 ジブチ
米当局者は中国軍に事件の責任があるとは必ずしも考えていないが、中国政府関係者の指示のもとに行われたとの
可能性は排除していない。ジブチのケースでは中国政府は関与を否定している。今回の件では在米中国大使館や
中国政府からの反応は得られていない。
米当局者は、中国人または他国の漁師が米軍機に嫌がらせを行っているだけかもしれないとの見方も示した。