国政介入疑惑の朴大統領親友崔順実(チェ・スンシル)氏が帰国 国民に謝罪
2016/10/30 11:08 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が親友の民間人女性、崔順実(チェ・スンシル)氏に機密文書を渡し、崔氏が政府の人事など国政に介入していたとの問題で、海外に滞在していた崔氏が30日午前、英国から帰国した。
崔氏の弁護人を務める李ギョン在(イ・ギョンジェ)弁護士は同日午前、ソウル市内で記者会見し、「崔氏は検察の呼び出しに応じるため帰国した。捜査に誠実に応じる」と説明した。
ただ、崔氏は体調が芳しくなく、長時間のフライト、時差などで疲れているため、一日休ませてほしいと求めているという。
李氏は「崔氏が国民に挫折や虚脱感を抱かせたことについて深い謝罪の意を示した」と伝えた。崔氏が朴大統領の演説草稿を事前に受け取り、修正していたなどの疑惑を認めているかについては言及を避けた。
崔氏は同日午前7時35分ごろ、英ロンドンから帰国した。関連疑惑が浮上してから約3カ月が経っている。
崔氏は波紋が広がっていることを受け先月3日に出国し、ドイツに滞在していた。メディアの追跡を逃れるため、ロンドンに渡ったとされる。
検察の崔氏への捜査は31日にも行われる見通しだ。
崔氏は二つの財団の設立や計約800億ウォン(約73億円)の資金集めに関与し、財団を私物化していたとの疑惑が持たれている。個人会社などを通じ、財団の資金を流用した疑いもある。
また、韓国の名門女子大学である梨花女子大の入試関連資料を事前に入手し、娘のチョン・ユラ氏が合格するよう、影響力を行使したとの疑惑も浮上している。チョン氏は崔氏と共に帰国しなかった。
朴大統領の演説草稿をはじめ、青瓦台(大統領府)の国防・外交・経済・北朝鮮関連の機密文書を事前に受け取るなど、国政に介入していたとの疑惑もある。