馬毛島 日本政府が買収合意を正式発表
2019年12月02日 23:34 SPUTNIK
菅義偉内閣官房長官は2日の記者会見で、米軍空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の移転候補地である
馬毛島(まげしま、鹿児島県西之表市)について、日本政府が地権者の「タストン・エアポート」社
との間に約160億円の買収合意に達したと発表した。
記者会見で菅官房長官は、防衛省と地権者が11月29日、一定の合意に達したと説明。
また、菅官房長官は「(FCLPの)施設の確保は安全保障上の重要な課題だ。早期に恒久的な施設を
整備できるよう引き続き取り組んでまいりたい」と述べた。
さらに、菅官房長官は、買収額は適正なものとの考えを示し、今後は正式な買収手続きを進めたうえで、
地元への理解を求めていきたいと述べた。
馬毛島は種子島の西約12キロあり、広さは約8平方。2011年の日米合意で、馬毛島を硫黄島
(東京都)で暫定実施されているFCLPの移転候補地とすることが決められた。
これは硫黄島が、空母艦載機の拠点である米軍岩国基地(山口県)から約1400キロと遠く離れて
いるため、それよりも岩国から400キロと近い馬毛島に訓練施設を移転するよう米政府が要請して
いたため。