ジェイクのひとりごと

ハッセル、ライカ、コンタックスなどで撮った写真と、日々の雑感

さよなら 白河天体観測所

2013-10-08 04:30:58 | Weblog

天文ガイド11月号に、かなりショックな記事が載っていた・・・。
40代~50代の「元・天キチ少年」たちにはあこがれの、藤井旭さんはじめ5名でスタートした福島の
白河天体観測所。アマチュア天文ファンの「聖地」であり、天文犬チロと会いたいファンが押し寄せた観測所。
毎年「星空への招待」というイベントが行われ、当時は自分たちで作った望遠鏡を持ち寄り、星像のシャープさを
競ったり、星談義に花が咲いたりと・・・よい時代でした。

チロが死んだときは追悼企画があったり、中型~大型の望遠鏡を車で引っ張り、各地で観望会を開いたり。
隕石を探したり、それはそれは精力的に活動してました。
あまり目立たない「天文分野」で、名だたる研究者も無名のアマチュアも、この聖地を目指し集い、各地に
その思いを伝え。後に彗星や超新星をたくさん発見することとなる人たちも、やはり白河に原点がありました。

結成時の5人のうち、あの世にいった人間がこの世に残った人間より多くなったら天文台を閉めよう、という約束があったのだが、
その前に・・・3.11で望遠鏡が落下するという天文台にとっての致命傷と、高濃度の放射線(地元の人たちによれば、
灰が降っていたという)を浴びたため、「人が滞在するには30年以上時間がかかる」と判断され、「さよなら」という事になった。

白河天体観測所の志は、南半球で稼働中の「チロ天文台」(オーストラリア)が引き継ぐことになります。

夢をありがとう!!


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