ジェイクのひとりごと

ハッセル、ライカ、コンタックスなどで撮った写真と、日々の雑感

これまでの日々

2015-03-10 22:53:29 | Weblog

 復興も

  収束も無き

    四年かな


***

丸5年で、復興予算が終わる。
今日になって宰相が「平成28年度からの5年間の復興予算を」と言い出した。
その前に、失政を詫びなさい。丸投げの。
杓子定規の霞ヶ関も。復興予算の4割しか執行されてない上に、すべてが「被災地での事業」ではないことも。

マスコミは、なるべく「前向きな人」「頑張ってる人」を取材したがる。
しかし、一度取材された方が翌年「さらにこんなに頑張ってます」という記事や報道を見たことがない。
一部の心あるジャーナリストをのぞけば、誤解を恐れずに言えば・・・メディアにとっての取材対象は「使い捨て」の方が楽だ。
光を浴びせ、モデルケースにする。その人が現実にぶつかり葛藤し、躓いてしまってもフォローはしない。

ただ、次の対象を探すだけだ。

NHK仙台放送局に、気骨のあるアンカーマン・・・いや、報道者がいる。津田さんという人。
震災発生から現在まで、被災地をくまなく取材し、再会を約し、また取材し・・・
オン・エアの部分でも、東北弁が出る場面もある。ことばが標準語なら、聞き出せないことが多すぎる。
民放を含めても、津田さん以上に被災者に寄り添い、被災者の喜怒哀楽を伝える人を私は知らない。
残念なことに、何も変わらない状況に、最近の津田さんの顔や声は以前より厳しさと、時に怒りを感じる事がある。
社内では・・・気づいている人も多いだろう。多分津田さんもまた、消耗していくだけなのかも知れない。

被災地からの声も、もしかすれば放送が終わる可能性もある。

被災地自体が、忘れ去られてゆく。



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