右足剥離骨折の固定は、前の写真よりも簡単なものになりました。
マジックテープでとめる幅広テープです。取り外しも簡単でちょっと楽に。
しかし外に出られないので、3月3日の朗読会のビデオを見てチェックし
たり、諸々の後片付けをしています。今回読んだ、菊池寛の「藤十郎の
恋」は年配の方には理解されたようですが、若い方にはどうかな。菊池
寛をやろうと決め、物語の時期が弥生狂言の頃なので、ちょうどいいと
思ったのですが。
元禄時代、京の都の歌舞伎の名人、坂田藤十郎のお話です。現在の
歌舞伎界では長いこと坂田藤十郎はいませんでしたが、数年前、以前の
中村千雀さんが坂田藤十郎を襲名しました。奥様は元国会議員の扇ち
かげさんですね。もうだいぶ前ですが、ご夫妻にごあいさつしたことがあ
ります。当時、日本舞踊を習っていて、その若くてカッコいい先生が歌舞
伎役者であるご長男と結婚されたのです。披露宴は、歌舞伎界の名優が
ズラリと勢揃いした、華やかで温かい宴でした。私はただ、うっとりと見と
れているばかりだったことを覚えています。写真は、記念のグラス。
そんなことを思い出す骨休めの時です。