米国南部、テネシー州オークリッジ。あの原子爆弾が
造られた町である。
「原爆投下は戦争終結のため仕方なかった」と多くの
米国民は言う。特にこの町ではそうだろう。だが本当に
そうだったのかという声がこの町でも起こって来た。
そして、広島への投下から75年の今年、平和を願う
折り鶴を捧げた集会が行われた。
米国のある町に、戦争に行って帰らない父を待ちわび、
「お父さんは絶対帰って来ると約束した」と叫んで町中を
歩き回る一人の子供がいた。
大人たちは、哀れみを持って「リトル・ボーイ」と呼ぶ
ようになった。そんなある日、広島に投下された新型爆弾
が「リトル・ボーイ」と命名され、この子供は一躍「英雄」
扱いとなった。
結局帰らなかった父、「お父さんは敵をやっつけた英雄」
がこの子の生きがいとなった。晩年、やはり原爆は間違い
だったと思い、広島を訪れ爆心地に立った。
今日は長崎でコロナ「下」での平和祈念式。長崎市長は
挨拶の中で、核兵器禁止条約の批准を政府に強く迫る。
11時2分には少し早いが、遠く、犠牲者に黙祷。
今朝は久しぶりに江戸川の土手に上がった。雲の中から
太陽が現れた。空中に浮かぶ卵黄のようである。
天空には月
やがて陽は雲に入っていく