goo blog サービス終了のお知らせ 

じんべえ時悠帖Ⅱ

恐ろしいのは、社会の無反応

 昨年の夏、宇治市の在日コリアンが住むウトロ地区が放火

され、多くの住宅や倉庫が焼失した。元病院職員という犯人

の若い日本人男性は、コロナで職を失い「時間的にも金銭的

にも余裕がない」状態だったという。

 NHK京都支局の密着取材で、ネットで知った「差別」情報に

影響された犯行が見えた。この一か月前にも名古屋の韓国学校

に放火し起訴されている。

 戦時中、飛行場建設に従事した朝鮮半島出身者が、戦後の

混乱の中で定住したウトロ地区。返還裁判敗訴をきっかけに

土地を買い取り円満解決していることを取材陣に指摘された

若い犯人は、不法占拠していることが許せないと言っていた。

 ウトロ地区に建つはずだった平和祈念館などに「日本の税金」

が使われることも許せないと言っていたが、税金ではなく、

ボランティア資金で賄われると聞いても、それでも許せないと

言い「差別主義者といわれるならそれも仕方ない」と開き直る。

 差別にしか自分の居所がない、という悲しい存在なのか。

 

 一方、この事件に「ウトロと同じように、私自身も消される

のではないか」と戦慄したというウトロ出身の在日コリアンの

女性。子供のころから様々な差別にあって来た。

 「恐ろしいのは無関心なんです。この事件に日本社会が怒り

もせず、反応もしない、それが一番恐ろしい」。

 私もこの事件について注目した記憶がない。やはり無関心

だったのか。

 

近所の緑たち

 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

jinbei1947
えめらるど様
若い在日コリアンにとっては「現在」と「今後」の問題です。
関西赴任中、入社試験や面接で詳細な住所を訊くのはご法度でした。
jinbei1947
ワイコマ様
差別行為を罰する条例が自治体レベルでチラホラとありますが、国レベルの
罰則法律を持たない日本は、早く制定するように勧告を受けています。
憲法を守らない人たちがその憲法を変えようとしています。
えめ 
日本人の被差別部落の問題は、解消したように思います。苗字でわかりますが、差別の原因は経済力にかかっていたように思います。昔の生活はひどかった。でも、それを知る世代は、私たちが最後です。
ykoma1949
人それぞれの生き方や思いは、家庭の事情や育ち学校教育や
友人知人、社会の先輩などの指導者などによって大きく違い
皆が同じではありません。するとそこには必ず「違い」と
いう意識から発展する差別とか意地悪とかいじめ他人の不幸
は蜜の味、そしてそれらに宗教が加わると、より複雑な人間
関係が生じて・・争い、時には無関心、差別、その延長が
戦争となって・・人間社会は存在する。ほとんどの人たちが
忍耐のまな板の上で暮らしている、でもその忍耐や我慢にも
限界がある。隣人を愛せよ・・なんて言葉は聞かれなくなった
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る