埼玉県久喜市、2010年に菖蒲町、栗橋町、鷲宮町を吸収して
人口約15万人となった。JR宇都宮線と東武伊勢崎線、日光線が
それぞれ交わり、東北道、国道4号が縦貫する交通の要地。
大宮駅まで15分、都心まで1時間以内のベッドタウン。市の
東部・北部を利根川が流れ、日光街道栗橋宿、権現堂の桜並木
などが主な観光地、市の概要はこんなところか。
東日本大震災では南栗橋地区の新興住宅街の盛土が液状化し、
130戸に被害が出た。この地震での埼玉県内で一番目立っ災害と
いえよう。そんな久喜市のホットニュースは「お役所仕事」。
JR宇都宮線、東武伊勢崎線の「久喜駅西口」のペディストリ
アンデッキ(立体通路)の一部、130Kgのコンクリート片が落下
するという事故が起きた。
幸い未明だったので被害者はなかったが、朝夕の通学通勤時間
や昼間だったら死亡事故にもなりかねなかった。その後も錆の塊
の落下もあるという。
設置後33年、市では10年ほど前から老朽化を把握していたが、
専門業者による点検や診断はなし。市の職員が目視で不定期に
点検したが記録もなしでは、本当に点検していたかどうか。
昨年やっと、今年度の予算に約2百万円の点検費を計上したが
実施時期については未定だったという。何とものんびりとした
「お役所仕事」である。とりあえずコンクリート片の落下部を
ジャッキアップし、本格修繕を予定する。
利根川や日光街道を歩いた時、この久喜駅では幾度となくJR
と東武線を乗り換えたが駅前に出たことはない。中学の同級生が
住む街である。
散歩の花たち