じんべえ時悠帖Ⅱ

しゃしゃり出る宰相の醜さ

 安倍首相は五輪担当大臣を兼ねるのだろうか。

五輪延期を自慢げに発表する姿は、部下でも出来る仕事を

取り上げて、リーダーシップ発揮と誤解する上司である。

 とにかく何でも自分が考えて決めている風を装うのは、

自らの終焉を意識しているのかも知れない。

 顔を一度も挙げずに原稿を読むだけの森組織委員長、

貴方ももういらない、誰か若い人に譲るべきだ。

 

 さて、中山道ウォーク、高崎宿(3、当面の最終)。

 出張や旅行、長野への帰省など高崎を通過した回数は、

多分100回を優に超えるだろう。しかし、高崎駅で降りて

この街を歩いたことはない。

 西口から東口へと自由通路を歩き駅前見物をしてから、

東口のビルで昼食。一斉休校か春休み?で中高生が目立つ。

 自由通路に「上野(コウヅケ)三碑」のレプリカが立つ。日本に

18基という平安以前の古代の石碑や石塔が群馬県内には3基

あるという。

 飛鳥・奈良時代の群馬県南部(古代多胡群)内に集中して

立つ石碑は、当時の行政、婚姻、仏教思想など多くのことを

語ると言う。

 中山道「あら町」の交差点に戻り、まず新町諏訪神社へ。

交差点近くで中山道沿いのはずだがなかなか見つからない。

 ベビーカーを押すママさんに訊くとスマホの地図で懸命

に探してくれる。一緒に歩いて交差点から40m西の神社を

見つける。逆回りに歩けばすぐだった。ママさんに感謝。

 この「あら(新)町諏訪神社」の特徴は、「壬戌紀行」

の太田蜀山人も驚いた、土蔵造りを取り入れた社である。

 あら町交差点から「田町通り」と呼ばれる中山道を歩く。

新町の隣りは連雀町、歩道を塞ぐよう立つ由来碑によれば、

井伊直政が高崎近郊の連雀町から商人を大手門前に移し、

「清潔なる物を売買すべし」と命じたことから「紙屋」が

多かったという。町割りに際しても、まず連雀町の位置を

決めたという。

 その先が「お江戸みたけりゃ高崎田町」と言われるほど

繁盛した田町。このあたりにあると言う「街道絵巻」は、

立ち話し中の地元の人に聞いても「さぁ」と言うばかり。

  註:後で調べると、衰退した高崎の町おこしをしようと、

    高崎経済大学の学生たちが「活性化本舗」を立上げ、

    その第三段として作ったのが「街道絵巻」という。

    次回、その活性化本舗を探して聞いてみよう。

 

 二代将軍、徳川秀忠の次男で五十五万石の大大名の忠長は、

両親の死後、実兄家光に高崎城内に幽閉され、二十八歳で

自刃に追い込まれた。その墓がある大信寺を目指す。

 ここも思ったより中山道から奥まっていて、しばらく探し

回った後、ひょっこりと石柱に遭遇する。

(これも後で知るが「活性化本舗」はこの近くだった)

 五輪塔の忠長の墓は、その没後43年に建てられた後も

鎖でつながれ、「鎖の御霊屋」と呼ばれた。

 中山道(田町通り)に戻ると、交差点の角では大きなビル

の工事中。ひょっとしたら「街道絵巻」はここにあったが

一時避難中かも知れない。

 この先、本町で鍵型に曲がる高崎宿は、まだ1キロは続く。

本陣も脇本陣もないと聞くと若干気乗りがしない上、帰りの

時間も近づく。NTTが見える交差点でしばし黙考。

 この先は烏川と碓井川の合流点、国道17号から18号が

分岐する君が代橋など、板鼻宿へ向かって歩く時に見ること

にして、高崎城址経由で高崎駅に向かうことにする。

 連雀町交差点から烏川方向に歩くと高崎城址公園となる。

天然の要害である烏川沿いに、南北800m、東西500mほどの

高崎城跡には、市役所や司法関連、シンフォニーホールなど

文化施設が集まる。

 農家に払い下げられた後、移築修復された乾櫓を眺めて

ベンチで一服休憩。さて、次回はいつにしよう。

 

 

 

 

 

 


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コメント一覧

jinbei1947
倉賀野宿のフォローの後、高崎へということで、今回も中途半端に
なりました。
高崎宿の残り(フォロー)の時期は難しいですね。
ykoma1949
いつの間に・・行かれたのか?? 知りませんでした
お天気が良くてよかったですね・・私は駅だけは
よく知ってます。この高崎駅いつもどこかかしこ
工事をしていて・・駅の中で交通整理のおじさん
がいたのが面白かった・・城跡も行ってませんので
いい勉強になりました。
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