企業30年説という言葉がある。創業当時の情熱が薄れマンネリ化
が進み、いろいろな弊害が出て来るのが30年くらいという。
NPO失敗学会の畑村洋一郎会長によれば、始めのうちは社員も
少なく組織的にも未成熟で、一人一人の業務が多岐にわたり互いの
業務領域が重なり合うので仕事に「隙間」がない。
会社が大きくなり社員が増え組織も複雑になるとテリトリー意識
が強くなり、業務に「隙間」が出来るようになる。そんなところに
出て来るのが、不正や不正を誤魔化す風土である。
日本にも世界にも創業30年を超えた企業は山ほどある。そんな
企業を支えるのが、事業改革、組織改革、そして何よりも毎年の
ように採用する新しい人材、いわゆる新入社員である。
しかし、そんなフレッシュな人材を旧態依然の風土に押し込め
ようとする守旧派の先輩たちも多い。電通の高橋まつりさんなど、
入社早々過労死に追い込まれる風土が、日本の企業の癌である。
いよいよ「2024年問題」の今年、働き方改革の対象業種が拡大
する。日本の企業は、いや新人の先輩たちは変われるのか。
昨日の江戸川散歩から
車が見えない新しい三郷流山橋と筑波山
建設中のマンション脇の商業施設の工事も進む