一年前に起こった東日本大震災では、東京電力や日本政府、東京電力の息のかかった御用学者などが「想定外」という言葉を毎日テレビで連呼した
はっきり言います
この「想定外」という言葉は単なる責任逃れのための造語である
福島第一原発の事故では、津波が来れば非常用電源が水をかぶり使用できなくなり、核燃料が冷やされなくなることはすでにわかっていたことである
2004年12月にはスマトラ沖でM9.1の大地震が起こり大津波により22万人近くの死者が出た
また2007年7月にはM6.8の新潟中越沖地震で柏崎刈羽原発が放射性物質漏れの事故を起こした
このように地震や津波が原発を襲う可能性があることがわかっていたにもかかわらず、頼みの綱ともいえる非常用電源があのようなおそまつな状態で海のすぐ近くに置かれ、いとも簡単に電源を喪失してしまう状態となってしまった
東京電力は非常用電源を安全な高台に設置しなおすための費用を出し惜しんだのであろう
私は社会に対して公的な責任を持つ人間は軽々しく「想定外」という言葉を使うべきではないと思っている
あらゆる事態の可能性を考え、それに基づいた行動を事前に作成しておくべきである
そういう危機管理に関してはアメリカは非常に進んでいる
2001年の9.11事件を防ぐことができなかったアメリカは、テロや突発的災害などアメリカの脅威となる事象に対して政府主導で徹底的に調査と対策を進めた
日本も対岸の火事としてこの事件を見るのではなく、原発などの一度でも事故を起こせば取り返しのつかない重要施設の再点検をこのときすべきであった
日本の原子力保安院はこの頃からすでに全く機能していなかったのであろう
近い将来、首都圏直下型大地震が起こることがすでに予想されている
最悪の状態を想定した細かい危機管理マニュアルを日本政府は作成し、国民一人一人に避難経路や避難方法などをわかりやすく早急に提示し発表しておくべきである
今度日本で起こる大地震に対して「想定外」という言葉を絶対使わないために!