今回の航空機事故に際して、亡くなられた方にはお悔やみを、ケガをされた方にはお見舞い申し上げます。
この事故は、そもそも何が要因で発生したのか。
公開されている映像や各種報道の情報から、自分勝手に「結局、こうだったんでないの?」と考えてみた。
飛行機という乗り物は、航空法で、離陸する前に出発前点検をすることを定めている。と言いながらこれは航空機に限ったことでもなく、身近で使われている自動車でも運行前点検をすることは定められているし、自動車教習所でも必ず習う項目である。
ここで、事前に飛行機のエンジンの出力の試験をしたとかしてないとか、前回トラブル起こしたときにエンジン交換しないで直しただけだったとかという情報も出ているが、エンジンはそうそうアッセンブリ交換する性格のものでもないから、きちんと修理を行った上で、かつ、今回の飛行前にも点検したという前提で述べることにする。
(※注:航空機は、規定の耐用時間数を超えた部品はバンバン交換するので、壊れるまで使うという概念は基本的にはありません)
事故の当日はかなり暑い日で、風が弱くて、たくさん人が乗ってて、燃料もいっぱい積んでいて、しかも滑走路は元から短くて…という話がある中、今掲げたような状況は、操縦士が実際に飛び立つ前とか離陸操作をする前に、あらかじめ確認出来る既知の情報だったと位置づけられる。今回墜落事故を起こした飛行機が離陸する時の映像が残っており、報道経由で映像を見た限りでは、「滑走路のエンドのギリギリまで走らないと上がれなかったんじゃ、操縦士の離陸判断ミスだよね(≒人的要因)」と結論づけることが出来るかもしれない。
ここで、タラレバの話ではあるけれど、操縦士が滑走路を半分ぐらい走った段階で、「ダメだこれじゃ上がれない!離陸中止!」を決心していたなら、そして「この機体が安全に停止できずにオーバーランしてしまったとしても、最低限、命は助かる!」と覚悟を決めてくれていたのなら、今回のような痛ましい事故は未然の防げたかもしれない。現時点でテレビに出てくるような航空評論家諸氏が「今回のは人為的なミスだよね?」と明言しないのは、あくまで証拠が無いから言えないだけだと思う。
今回の事故の件で、「結局のところ、コイツら遊覧飛行だったんじゃね?」「慣熟飛行は名ばかりじゃね?」とか、「調布飛行場あぶねーから廃止しちゃおうぜ」「ハンターイハンターイ、ワッショイワッショイ」「オスプレイも基地もハンターイ」という方向にミスリードして対立を煽るマスコミ連中のメシの種にすることは、ちょっと違うだろうよと思う航空関係者・航空従事者は多いはずだ。
航空機に関する事故を目にするたび、航空関係で仕事していた身からすると、多少なりとも関係者側からの視点がある分、余計に胸が締め付けられるような思いである。このような悲しい事故はもう起こらないで欲しいと願うばかりだ。
この事故は、そもそも何が要因で発生したのか。
公開されている映像や各種報道の情報から、自分勝手に「結局、こうだったんでないの?」と考えてみた。
飛行機という乗り物は、航空法で、離陸する前に出発前点検をすることを定めている。と言いながらこれは航空機に限ったことでもなく、身近で使われている自動車でも運行前点検をすることは定められているし、自動車教習所でも必ず習う項目である。
ここで、事前に飛行機のエンジンの出力の試験をしたとかしてないとか、前回トラブル起こしたときにエンジン交換しないで直しただけだったとかという情報も出ているが、エンジンはそうそうアッセンブリ交換する性格のものでもないから、きちんと修理を行った上で、かつ、今回の飛行前にも点検したという前提で述べることにする。
(※注:航空機は、規定の耐用時間数を超えた部品はバンバン交換するので、壊れるまで使うという概念は基本的にはありません)
事故の当日はかなり暑い日で、風が弱くて、たくさん人が乗ってて、燃料もいっぱい積んでいて、しかも滑走路は元から短くて…という話がある中、今掲げたような状況は、操縦士が実際に飛び立つ前とか離陸操作をする前に、あらかじめ確認出来る既知の情報だったと位置づけられる。今回墜落事故を起こした飛行機が離陸する時の映像が残っており、報道経由で映像を見た限りでは、「滑走路のエンドのギリギリまで走らないと上がれなかったんじゃ、操縦士の離陸判断ミスだよね(≒人的要因)」と結論づけることが出来るかもしれない。
ここで、タラレバの話ではあるけれど、操縦士が滑走路を半分ぐらい走った段階で、「ダメだこれじゃ上がれない!離陸中止!」を決心していたなら、そして「この機体が安全に停止できずにオーバーランしてしまったとしても、最低限、命は助かる!」と覚悟を決めてくれていたのなら、今回のような痛ましい事故は未然の防げたかもしれない。現時点でテレビに出てくるような航空評論家諸氏が「今回のは人為的なミスだよね?」と明言しないのは、あくまで証拠が無いから言えないだけだと思う。
今回の事故の件で、「結局のところ、コイツら遊覧飛行だったんじゃね?」「慣熟飛行は名ばかりじゃね?」とか、「調布飛行場あぶねーから廃止しちゃおうぜ」「ハンターイハンターイ、ワッショイワッショイ」「オスプレイも基地もハンターイ」という方向にミスリードして対立を煽るマスコミ連中のメシの種にすることは、ちょっと違うだろうよと思う航空関係者・航空従事者は多いはずだ。
航空機に関する事故を目にするたび、航空関係で仕事していた身からすると、多少なりとも関係者側からの視点がある分、余計に胸が締め付けられるような思いである。このような悲しい事故はもう起こらないで欲しいと願うばかりだ。