日聴紙&季刊みみ(MIMI)編集部だより

(財)全日本ろうあ連盟が発行する機関紙の情報と編集部からのメッセージを発信します。 

宮城からの声

2011年03月16日 | 東北地方太平洋沖地震

宮城県の手話通訳者の宮澤典子さんより、

宮城県の聴覚障害者の情報および、現地対策本部の状況がおくられてきました。

下記ご紹介します。

 

【昨日15日までの宮城の様子】

 

地震発生から5日目となりました。

仙台市内など、被害の少なかったところでは、電気が復旧する所も増えてきました。

しかし都市ガスの復旧には1か月かかるようです。

 

本日(15日)も、各地の会員の協力を得て、安否確認を続けました。

 

本日(15日)までの結果は、

全会員627名中、

生存確認333名。

未確認293名。

行方不明1名。

 

避難所のリストが更新されました。

宮城県域では、全608か所のうち5か所を確認し、

そのう3か所に聴覚障害者がいます。

 

また仙台市域では全312か所中22か所を確認し、

そのうち6か所に聴覚障害者が避難しています。

 

相変わらず沿岸部の安否確認が進みませんが、

津波に襲われた石巻市(仙台市から車で1時間半くらいの港町)では、

やっと水が引いて、孤立していた方々が移動できるようになりました。

 

その地域のろう協役員さんご夫婦が、対策本部にやってきました。

 

ご主人は仕事中に地震が発生し、急いで近くの高台に避難しました。

水があるうちはそこから移動することができず、15日朝、ようやく水が引き自宅に帰れたのだそうです。

奥様は半分あきらめていたとのこと。

本当に良かったです。

 

携帯電話の基地局が破壊され携帯メールが通じなかったため、奥様に状況を連絡することができなかったのです。

 

とにかく安否確認を進めるためには、現地を回ってくるしかありません。

 

そこで本日(15日)、県の危機対策課と交渉し、「災害派遣等従事車両証明書」をはっこうしてもらいました。

有効期限10日間ですが、これがあれば、一般車両立入禁止のところにも入れます

し、ガソリンも優先的に給油できるそうです。

やっと、16日から現地回りをすることができます。

そのために、会員の住所と避難所のリストで回るコース等の準備をしました。

 

一方、安否確認者の名前を複数のHPに掲載されていることによる、混乱も起きています。

各人良かれと思って動いていることか、うまくリンクせず、齟齬を修正するための作業に思いのほか時間がとられますす。

 

ようやく活発に動けるような気配ですか、今日明日は冷たい雨に見まわれました。

放射能の問題も懸念される黒い雨です。

 

どうかひどくなりませんようにと祈りながら、明日も頑張ります。

 

静岡でも大きな地震がありましたね。どうか、これ以上被害が出ませんように。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
避難リストについて (sayabow)
2011-03-16 13:47:40
避難所のリストで
聴覚障害者がいる5か所の
確認したと書いてありますが
その情報はどうやって得たのでしょうか?

回答宜しくお願い致します。
返信する
避難所リストについて (編集部)
2011-03-20 04:24:08
「全608カ所のうち、5カ所を確認し、そのうち3カ所に聴覚障害者がいる」となっています。5カ所には実際に行かれたのではないかと思います。
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