随喜功徳 (逆のものさしをもってみませんか)

黙々と穏やかにさり気なくおまかせする

20180811

2018-08-11 06:08:12 | 日記


・・・しかし、あたりの様子が朧ながら目に見えだして来ると、今度は惨劇の舞台の中に立っているような気持ちであった。たしか、こういう光景は映画などで見たことがある。濛々と煙る砂塵のむこうに青い空間が見え、つづいてその空間の数が増えた。壁の脱落した処や、思いがけない方向から明りが射して来る、畳の飛散った坐板の上をそろそろ歩いて行くと、向こうから凄まじい勢いで妹が駆けつけて来た。

夏の花
原民喜 著

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こんな事が、実際に起きたのだと
その場に自分が居たとしたらと想像してみますと、なんと異様でおぞましく
具合が悪くなりそうですが、実際に起きたのです。
たんたんと文は続きます。最後まで読み進むと生きる力強さを感じさせる内容となって参ります。
大先輩達の思いや、息吹。忘れてはいけません。是非とも読んでみてください。