№1 三国競合・劇場ジャズ《ジョージ・アダムス(ts)》

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　　　ジャズサックス「ジョージ・アダムス」のレコード紹介です。♪～♪ 

激情型アダムス＆独人・知性派ザウアーのテナー！
カナダから英国移住のウィラー、透明感のラッパ！
三国・３ホーン、割れんばかりに吹き荒らす！

一句

　　　“　国を超え　音を競いつ　頂点へ　”
①『サウンド・サジェッションズ』(79)
《Sound Suggestions/George Adams》
ジョージ・アダムス(ts,vo)、ハインツ・ザウアー(ts)、ケニー・ウィラー(tp)、

リチャード・バイラーク(p)、デイヴ・オランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)。

激情派・知性派・クール派の３管勝負。
アダムスはR&B、ゴスペルにはまった激情型テナー。
ザウアーは独人で理屈・知性のテナーマン。
ウィラーはカナダから英国へ移住した透明感溢れるラッパ吹き。
国境越え三国・３管が割れんばかりに吹き荒らす。

　　一句

　　　　　“　国を超え　音を競いつ　頂点へ　”

劇場型の曲構成、ド迫力で押し込むアレンジが素晴らしい。
先頭を行くのはアダムスのテナー。
細やかなフレーズを組立て、喚き・吠える。
一歩譲って知性派のザウアー、ここでは迫力で押し切る。
ウィラーは「粋」が売り、凄まじく天を突くハイトーンはお見事。

リズム陣の強弱・抑揚がグループを最大限に盛り上げる。
A#2、バイラークのピアノ・アドリヴソロは抜群。
ピアノトリオだけでも聴き応え充分な演奏。