昭和情報プロセス株式会社から発行されている山本道子氏著のJava Gold SE8であるが、必要最低限の著述でまとめられていて、出来上がりがそこそこである。
しかし、Java Gold SE8と言う分野に特化して著述したためか、Javaの広範な知見に対する紙幅が許されず、あえなく除外した部分があると思われる。
同著のP88のコレクションとジェネリクスの部分を読むと、その中腹あたりに
boolean containsAll(Collection> c)
と言う表現が見られる。
この不等号で囲われているはてなマークの部分が何を示すのか、前段で出てこない。
後述でも出てこない(類型は出てくる)。
この>に対する説明がないので、ここで補足を行う。
>とはジェネリクスの一つで、ジェネリクスとはクラス定義の引数について、汎用的に指定できる型を意図的に曖昧に指定しておくことで広範に使えるようにしたワイルドカードである。
この本の後述には、
extends タイプ>
super タイプ>
の二種が出てくるが、>単体の説明はない。
これを説明しているページがあったので引用する。
https://www.thekingsmuseum.info/entry/2016/04/02/155821
非境界ワイルドカード型 (unbounded wildcard type)
具体例:List> list
境界ワイルドカード型 (bounded wildcard type)
上限境界ワイルドカード型 (upper bounded wildcard type)
具体例:List extends Number> list
下限境界ワイルドカード型 (lower bounded wildcard type)
具体例:List super Number> list
と言うことで、extendsもsuperもしばりがない汎用型が>であるらしい。