雑記帳・日記といふもの

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
徒然なるままに日暮しな日記。

恒例行事

2006-01-01 23:55:04 | 生活
元日は毎年恒例、父の実家へ挨拶に行きました。

富士山のお膝元、最近はプレミアムアウトレットでも注目される、御殿場です。
横浜からは、車で一時間ちょっと。
物心ついた時から、元日は御殿場に一家そろって車で日帰りするのが恒例です。

今日は道路もそんなに混雑せず、曇っていて富士山が見えなかった以外は概ね順調なドライブでした♪

もはや、祖母のお節とお雑煮をいただかないと、お正月という気がしない体質と化してます(笑)。
クリスマスもカロリー摂り過ぎだったから、お正月こそ気を付けねばならないのに;
お祖母ちゃんが料理上手なもので、ついつい食べ過ぎそうに

まあ食べ過ぎたとしても、祖母の料理は糖尿病自宅療養中の祖父のためにカロリーから栄養価まで計算されているので、太ることはないと想いますが
でもやっぱりお餅はカロリー高いから、気を付けねば
父の小学校時代の同級生がやっている和菓子屋さんで、毎年注文して搗いてもらう本物の伸し餅だから、美味しいのですよ!!
やはり市販の切り餅とは味わいが違う

なんて言いつつジャンクフード好きな私は、市販の切り餅を焼いて市販のコーンスープのもとで濃い目に作ったスープに投入する食べ方とか、好きだったりするんですけど
切り餅の微妙にもち米っぽくない(というか、明らかに上新粉っぽい)味わいが、スープに合うのですよ
名付けて「洋風お雑煮」。
全然煮てねぇ!とか言わないでくださいね

恒例といえば。
正月2日は千葉にある母方の実家に行っていたのですが、母方の祖母が亡くなってからは実家まで行かず、その近くにホテルをとって叔父と祖父を呼んで泊りがけで夕食を一緒にいただいたりするようになりました。
家に上がるとなると、祖父も掃除やおもてなしで大変だろう、ということで。

というわけで、明日は千葉のホテルに一泊してきます

ちなみに我が家の初詣は毎年正月3日と決まっています。
帰ってきたら初詣にいかねば。

良い一年になりますように

失恋というよりも。

2006-01-01 03:41:37 | 生活
あけでとうございます☆
2006年になりました。
今年もよろしくお願いします。
今年が皆様にとって良い一年になることを、心から祈っております。

さて、今回はちょっと趣向を変えて。
なぜこんな文章を書くのか、わかる人にはわかるだろうけど。
フィクションを書きます。

☆~★~☆~★~☆~★~☆~★

『失恋というよりも。』


昨夜、何のあてもないのに、大晦日の夜に街を彷徨った。
家を出るのにも理由が必要な家庭だから、定期を今日中に更新しないといけない、ついでに買い物したいから一人で行く、と適当に理由をつけて。

定期を購入したら、係員のお兄さんが彼と同じ苗字だった。

それからしばらくの間、普段なら絶対に座らないベンチに、一人で腰かけていた。
暮れゆく日を、年を、ぼんやりと見つめて過ごした。

心に言いようのない感情が逆巻いているのに、不思議と空虚な気持ちだった。

返事の来ないメールも繋がらない電話も、一方通行の気持ちをこんなにも雄弁にを証明しているというのに。
私の心だけが、あの日の出来事に縛られたまま、それに縋るように、そこから動けないでいた。
あの出来事さえなかったら、彼のしていることは私にも経験のあること。
とても分かりやすい、拒絶の意思表示。
だから、あの出来事はお酒のせいだったのだと、今まで信じたくなくて目をそむけていた可能性を、事実として受け止めようと思った。
どこかでそうではないことを期待していた自分に、とっくに気付いていた。
だけど暗に答えを示された今、期待は捨てなければならないと思った。

そしてあてどなく彷徨った。
けれどお店に入る気にも、自分のために何かを買う気にもなれなかった。
ひたすら悲しくて、どうやって自分を癒したらいいのかわからなかった。

街の外れまで歩いて、本屋さんに入った。
最近忙しくてあまり読書の時間をとれなかったから、無意識に活字を求めていたのかもしれない。
結局そこでは本を買う気にはなれなかったけれど、もう一件の本屋さんに行ってみようという気にはなった。
また歩き始めた。

私は、一体何をしているんだろう。
家では家族が待っている。
だけど一人になりたかった。
こんな気持ちを持て余している自分に、気付かれたくなかった。

もう一件の本屋さんに入って、何気なく小説コーナーを見た。
ポップのあおり文句に惹かれて、一冊の小説を手に取った。
パラパラ読んでみて、買った。
登場人物の境遇が、自分に似ていたから。
さして面白くはない恋愛小説。
でもなんとなく、これを買うことで、けじめをつけられるような気がした。
読み終わる頃にはきっと想いを断ち切る勇気が出る、と根拠のないことを感じて。

カバーだけしてもらった小説はバッグに入らなかったから、胸に抱いて帰った。
帰り道を歩きながら、いつものように星を見上げた。
私は今まで色んな想いをこめて、星を見てきた。
今日は自分に言い聞かせるようにして、星たちに誓った。
大丈夫、きっと断ち切れる。

家について、夕食はワインでの乾杯から始まった。
いつも通りでいようとしても、心の真ん中に穴が開いたように寂しかった。
ワインなんて全く飲む気になれず、一口でやめた。

夕食後は年末の特番そっちのけで、本を読み耽った。
最後まで読んで、やはりあまり面白くはなかったけれど、そしてもやもやした気持ちに明確な答えももたらさなかったけれど、けじめをつけよう、という気にはなれた。

沸騰して煮詰まって、溢れ出しそうな想いに、フタをして、じっと温度が下がるのを待てばいい。
それだけのことだ。
あとは時間が、思い出にしてくれる。
一度は吹っ切ったつもりだった想いだから、今度はもっと早く思い出にできるはずだ。

友人からメールが来た。
彼のことで悩むのはもうやめるつもりで、返信した。
もう大丈夫。

あの出来事だけは、お酒のせいだったらとても腹立たしいけれど。
何ヶ月もかけてやっと想いを褪せさせたのに、それを一瞬で引き戻したあの出来事だけは、深酒と生来の酒癖の悪さのせいだとしたら許せなかった。
同じ人間に、二度も失恋の痛手を負わされた。
でも失恋の痛みよりも、不毛な一方通行に悩み傷付いた時間の方が、きっと苦しいはずだから。
これが最後の痛み。
彼が私に与える、二度目の、そして最後のもの。

その直後、当人からメールが来た。
当り障りのない内容。
それが却って傷口を抉る。
相変わらず、はっきりとした拒絶は示さない。
そのせいで余計に私が苦しむことも、計算されているのだろうか。
きっぱりとした拒絶の言葉をもらえたならば、もっと簡単に恋の炎を消せるのに。
抉られた傷から新たな血が流れ出るのを感じながら、返信した。
当然ながら、それについての返信はない。

もうこういう気持ちを味わいたくなくて、想いにフタをしたのに。
悔しくて、悲しかった。
これでは失恋というよりも、私が痛みに耐えかねて恋心を棄てるようなもの。
一度目の時も、決定的な言葉や行動は何も無かった。
だからこそ、引きずってしまったのだけれど。


『蒼い夜 いつかの思い出
 心に穴が開くようなkissを交わしたのさ』


☆~★~☆~★~☆~★~☆~★


年初からちょっと暗くてすみません
最後の一文はJ.T.Mcregarの『デッドラバーソール』の歌詞です。
ちょっとロマンチックですよね