雑記帳・日記といふもの

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
徒然なるままに日暮しな日記。

里見八犬伝

2006-01-04 00:10:03 | 趣味
お正月ドラマ『里見八犬伝』見ましたー!!

特集とか見て、気になってたのですよ。
原作はあの滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』だし(何せ古典好きですから)、キャストも豪華だし。
二夜連続なので、昨夜も宿泊先のホテルで見てました

良かったです~

もうとにかく、美しかった!!
役者さんたちも衣装も風景も!!!
演技のレベルとか殺陣の上手い下手を超えて、美しかったです

ストーリーは不朽の名作。
まあ作られたのが江戸時代なので、今や先の読みやすいストーリーではありますが。
その分、結果が見えているので安心して見ていられました(笑)。

主演の滝沢秀明さんが美しいのは言うまでもなく。
何よりの収穫(個人的に・笑)は、山下翔央くんカワイイ!!!
今まで(母はジャニーズ好きなので)出演番組は毎週見ていましたが、初ドラマとのこと。
いや、もうなんてカワイイのかしら
バラエティや歌ったり踊ったりしている時には感じなかったものを感じました。
いつも控え目だけど芯の強い、人一倍思い遣りの心に溢れた役が、ハマリ役でした
切なげな表情が、少年から大人の男性への過渡期である彼にはとても似合っていました。

あと好きなシーン。
八犬士が揃って、戦場となる草原に並んで立って名乗るシーン。
シルエットからしてカッコイイですから!!

多少CGが微妙でも動物タレント(馬)がやる気ない感じでも、まあ良し(笑)。

最後に、真面目にストーリーのテーマについて。
人間を破滅させるには、持っている欲望に火をつけてやればいい。
際限ない欲望のために争い、たとえ戦う理由が守るためであっても、戦いから憎しみが生まれて新たな戦いを呼ぶ。
現代だとて決して、世界中平和ではない。
でも、どこかで断ち切れると信じたい。
こんなテーマの時、必ず思い出す台詞があります。
『殺されたから殺して、殺したから殺されて、それで最後は本当に平和になるのかよ!』
……ならないでしょうね。
あと、別の台詞。神を信じない子供と神父の会話。
『神様がいるんなら、戦争をなくしてくれればいいじゃないか。そうしたら自分のような孤児はいなくなるのに』
『戦争を始めたのは神ではない、人間なんだ……人間が始めたことは、人間が終わらせなければいけないのだよ』
終わらせるには、どうしたらいいか。
難しいのですよね。
「調印式をする」(ばーいガンダムSEED Destiny)なんて答えもありましたが。
本当に難しい問題ですが、きっと答えは一人一人の胸の中にあると思います。
大事なのは、一人一人が答えを求めようとする姿勢だとも思います。


ところで。
……上の台詞で、私の趣味がわかってしまった人。
特に、二つ目の台詞の「子供」というのが誰だかわかってしまった人。
あなたも相当濃いですね。ふふふ。