山野美容芸術短期大学 特別授業 「十二単」「束帯」
School2008-08-04

コンテスト大会が行われた後に、特別授業として「十二単」と「束帯」
の技術展示を行いました。十二単の大きな特徴のひとつは、下着が長く、
重ねていく上着がすこしずつ短く仕立ててあり、四季折々を表現する色彩が
重なって襟元と袖口に見えることです。また、幾重にも重なったこの衣装が
たった2本の紐で着付けてあることも大きな特徴と言えます。
着付けは前衣紋者(まええもんじゃ)と後衣紋者(うしろえもんじゃ)2~3人で行い、
前衣紋者はお着付けをする方に息がかからない様に、中腰で行います。


十二単は、平安時代中期の宮廷で晴装着として着られていたのもので、
現代では天皇家のご成婚・即位等のときにしか見られない大変貴重なものです。
モデルを務めてくださったお二人は、初めて身につける衣装の重たさに戸惑いも
あったようですが、一生に一度あるかないかの貴重な体験が出来たことを喜んで下さいました