Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

City Music etc...

2005年10月23日 | 60's,70's Rock
ホルヘ・カルデロン、ボズ、トム・ジェント、デヴィッド・パットンそしてジュニア・レイヴァン。

1,City Music/Jorge Calderon(WB) 500円
後年はウォーレン・ジヴォンとの活動が知られるホルヘ・カルデロン75年の唯一のソロ・アルバム。このアルバムも実は再購入で、はじめて買ったのは多分80年頃高円寺にあった”アミナダブ”にて。このシンプルながら何故かインパクトのあるジャケットとバックミュージシャンに引かれて買ったものの、当時はもっと土臭い音が好きで殆ど聴かぬままどこかにいってしまいました。5~6年前日本だけでCD化されて”うぉ!こんなのまで”と驚き、以来アナログがあったら..と思っておりました。以降何度かみかけたもののジャケにピンクの"Promo Only"のシールが貼ってあるものばかり(最初に買ったのにも貼ってあった)。意外にも綺麗なのを安価で見つけやっと購入となった次第。
今聴くとやっぱ象徴的な曲名のアルバム・タイトル曲がいいですね。A.O.Rというにはまだ素朴ですがソウルっぽいところもあってなかなかに洗練された音です。タイトル曲に限らずいい曲ばかり、密かに愛聴していたファンも多いというのも頷けます。
この人ジャッキー・デシャノンと仲睦まじい時期があったとも聞いたことがありますが、どうなんでしょう?

2,My Time/Boz Scaggs(Columbia) 280円
Atlanticでの1枚を除いて遅れてきたボズ・ファンは私です。とにかく70~80年代はA.O.R系の音が嫌いでその権化のボズはもう完璧聴かず嫌いでした。
で、本盤は72年のサンフランシスコとマッスルショールズでの録音盤。この後74年に"Slow Dancer"を、76年にあの"Silk Degrees"を出して大ブレークとなるわけですね。よって本盤はまだまだ泥臭さは残っていて一曲目のマッスル録音"Dinah Flo"が象徴的でしょうか。

3,same/Tom Ghent(Tetragramaton) 580円
どっかで聴いた名前...思い出せぬままに取り敢えず買ってしまった本盤。そうか、ミック・ジャガーが主演した映画"Ned Kelly"のサントラに入っていたことを思い出しました。そのほか詳細は思い出せませんがソングライターとしても活躍していたような気がします。
で、本盤は多分60年代終わりくらいの録音ではないでしょうか、マーティ・ペイチがアレンジし当時の名うてのスタジオ・ミュージシャンがバックをつけています(但しブラス、ストリングスもかなり大袈裟に入っています)。Al Casey,Earl Palmer,Jim Horn,Joe Osbone,Larry Knechtel etc...。ゴードン・ライトフットとかフィル・オクスとかを想起する60年代のフォーク・シンガー然としたアルバムとなっています。71年にはKappからもアルバムを出していてそちらはSwampものになっているとか。
本盤を出しているTetragramaton Recordsはディープ・パープルの初期3枚とかジョン&ヨーコの"Two Virgins"をアメリカ発売をしてその後あっという間に潰れた会社ですね、どうでもいいことですが。
Tom Ghent


4,Backeye/David Patton(Wooden Nickel) 580円
72年発売ですが、う~ん、この人もまったく知らない人。バックにBuddy Emmons,Larry Carlton,Gib Guillbeauなんて名前を見つけて、Larry Murrayの曲を2曲歌っているので買ってみた次第。ほぼ予想通りL.A-Swampでした。歌唱からすると元々カントリー畑の人のようです。
David Patton


5,Urban Desire/Genya Ravan(20th Century) 580円
70年代はじめにはTen Wheel Driveのボーカルとして活躍したジュニア・レイヴァンの78年盤。もう一曲目からまるでスプリングスティーンのような重厚でド派手なR&Rでぶっ飛ばしてくれます。当初はジャニスの再来(この手の女性シンガーは皆云われるのですけど..)とか云われていた彼女もこの頃(N.Y Punkに接近した)になるともうそんなイメージは完璧に払拭し大迫力のR&Rシンガーに。N.Yコネクションでしょう、ルー・リードとの掛け合いの1曲入っています。
Genya Ravan
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4 コメント

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Jorge Calderon から (通りすがり)
2005-10-24 22:05:52
> Jorge Calderon

City Music、持っています。

頂き物で、Promo 盤ではありませんでした。

CD が出たときは、懐かしくなって買ってしまいました。



> この人ジャッキー・デシャノンと仲睦まじい時期があったとも

そういう話をどこかで聞いたことがありますが、

彼女、確か Randy Edelman 夫人ですよね。



> Jackie

久しぶりに聴いてみました。

Reggie Young、John Christphor、Mike Leach 等がバックを務めるMemphis 録音です。

本人のオリジナル以外に、

John Prine、Neil Young、Steve Goodman、Van Morrison 等のカバーを歌っています。

Swamp 系や ssw 系を好まれる向きには、好盤かと思います。

http://www.jackiedeshannon.com/

このオフィシャルサイトで、曲の一部分が聴けます。

http://www.jackiedeshannon.com/jackiedeshannon.htm

(ページがうまく表示されなかったら)



このアルバムで特に好きな曲は、Marianne Faithfull が Grease Band を

従えてカバーした Vanilla 'Olay です。

こちらも、久しぶりに聴いてみました。



Rhinohomemade とか Hip-O とか、音質はよいのでしょうが、

お蔵入りになったボーナストラックを付けて、日本円で、3000円以上は

高すぎます。
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Unknown (Jahking@管理人)
2005-10-25 22:14:10
>City Music、持っています。

そうだろうと確信していましたです、はい。

これ、先週渋谷の某DUの4Fで500円で見つけたのですが、昨日同店のB1でもっとボロいのを2,800円で売っていました。まったく、なんだかなぁです。



>彼女、確か Randy Edelman 夫人ですよね。

なんでもランディさんと結婚する以前付き合っていた(結婚していた?)らしいです。70年代のことでしょうね。



> Jackie

やはりそそられる盤ですね。でも高いのでLPの安物が見つかるのを気長に待つこととします。



>Rhinohomemade とか Hip-O

Hip-o Selectは買ったことが無いのですが、Rhinohomemadeは数枚買っています。Buttefield Blues BandのLiveとかモンキーズのLiveとHeadquaters SessionsとかMasked Malauderstとか。確かに2枚組で6000円前後ってのは高いですけどこんなを出されてしまうともう見境い無くなってしまうのも悲しいかな事実です。



今のBGMは10数年振りで聴くShelter盤Alan Gerberです。79年に日本フォノグラムから1,500円で出たあれですが100円で見つけたのでまた買ってしまったものです。しかし、泥臭いというよりズバリ臭い盤ですね、これ。1曲目聴いてそのボーカルから布谷文夫さんを想起してしまいました。しかし、やっぱりいいアルバムです。





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> Alan Gerber (通りすがり)
2005-10-25 22:57:47
> 今のBGMは10数年振りで聴くShelter盤Alan Gerberです

後の、天辰保文氏からは想像できないぐらい、

Alan Gerber を知らないのなら断ればよいのにと思われる、

手抜きの解説を書いているやつですよね。



> 79年に日本フォノグラムから

出ているわけですから、日本ビクターが Elektra のレコードを

出していたのはそれより、ずっと昔になるわけですよね。



何を言いたいかといいますと、そのビクターから当時、

Rhinoceros の1stアルバムが発売されているわけです。

その時のメンバーは、以下の通りです。

JOHN FINLEY Vocals

ALAN GERBER Vocals,Piano

DANNY WEIS Guitar, Piano

DOUG HASTINGS Guitar

MICHAEL FONFARA Organ, Piano

JERRY PENROD Bass

BILLY MUNDI Drums, Percussion



つまり、60年代に既に日本で、Alan Gerber が紹介されていたわけです。



Alan Gerber は今でも現役です。

(といっても、私もShelter盤以降は持っていません)



http://www.rhinoceros-group.com/index.html



うちの BGM は最初の Steeleye Span のメンバーだった、

Gay & Terry Woods の Tender Hooks です。
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Re:Alan Gerger (Jahking@管理人)
2005-10-26 20:02:43
あーっ、ライノセロスに在籍していたんでしたね。Electraの3枚のアルバムは70年代の後半の頃だったかカット盤の王者でどこでも売っていました。3枚とも買ったと思いますが殆ど覚えていません、なんか捉え所の無い音楽だったようなイメージだけ残っています。(日本盤が出ていたとは知りませんでした、見たことないし)



AlanさんはこのShelter盤1枚で消えたと思っていたら何と現役だったとは驚きです。



http://www.alangerber.org/



ということで、今日のBGMは向こうを張ってStteleye SpanのPlease to see the Kingです。私のは米Big Tree盤ではじめて買ったトラッドのLPがこれだったような気がします。うん、よく云われるように秋の夜長にブリティッシュ・トラッドはぴったしです。
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