こんなニュースを目にした。
なんとドラミの新・声優として、千秋が決定したという。
みなさんご存知のとおり、ドラえもんが新声優陣でリニューアルされて、
早1年以上がたったが、実のところ私は今のドラえもんは、
とても“ドラえもん”と呼べるような代物ではないと思っている。
声優陣が代わって、一度テレビで見たけれど、
それっきりもう、今のドラえもんを見るのはやめた。
毎年見ていた『大晦日だよ!ドラえもん』も、昨年末は見なかった。
好きなアニメはと聞かれたら、真っ先にドラえもんが出てくるし、
父に初めて買ってもらった漫画もドラえもんだった。
それくらいドラえもんが大好きなのに、
今やってるドラえもんは、もう、ドラえもんじゃない。
まず、声が受け付けない。
今の声優陣には申し訳ないけど、
ドラえもんものび太も、スネ夫もジャイアンもしずかちゃんも、
どれも、ニセモノとしか思えない。
さらに、絵までも変わってしまっている。
あのどこか昔懐かしい絵風はどこへやら。
のび太の部屋の様子も変わってしまったし。
極めつけは、ストーリー。
一度見ただけだが、新しいドラえもんは、
ほのぼのした子供らしさとか、無邪気さとか、
そういう世界観が全くといっていいくらい受け継がれていない。
要するに、ドラえもんの良さが全部失われてしまってるんです。
さらに今までのドラえもんの映画シリーズを、
新声優陣で全部撮り直すとか、きわめつけに千秋……。
誤解のないように言うと、千秋は悪くないんです、別に。
千秋が嫌いだから言ってるわけじゃなくて、
昔のドラえもんをすべて消してしまうような、
ドラえもんを汚してしまうような、
ドラえもんという名を借りて、単に話題作りと金儲けをしているような、
そんな製作側のやり方が許せないだけなんです。
とても、ドラえもんのよさを分かって、愛してる人達がやってるとは思えないから。
今の小さい子が、今のドラえもんがスタンダードになってしまうのなら、
ものすごく残念です。
でも、おそらくそうはならないんじゃないかな、なんて思ったりもします。
なぜなら、私たちが子供の頃見て、魅了され、大人になっても大事にしたいと思えるような、
それほどの魅力が今のドラえもんにあるとは思えないから……。