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ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

那須塩原市百村・深山ダム, Momura & Miyama Dam area of Nasu-shiobara, September 21, 2020

2020年09月22日 | 日記
北那須の師匠に我儘を言いまして、「コア」な地域へのウォッチングに連れて行って頂きました。(有難うございました!)

師匠自らの運転で4時間もお相手頂きました。愛車Jimnyが悪路の林道をぐいぐい進みます。



この時期のウォッチングは森の恵みを目当てに進みました。林道の路面に落ちた山栗を見つけては車を停め、じっくり観察。



よく見ると山栗は食べられているようです。さて、誰が・・?



師匠が直ぐそばで決定的な証拠を見つけました。どうやら、ニホンザル(Japanese Macaque)の落し物のようです。



栗のつぎはヤマブドウ。目が慣れてくると木に絡まった蔦が多く、中には実をつけているものもあります。ツキノワグマ(Asian Black Bear)などの大好物。遠景でも大きな蔦が見られます。



こんな実ですよ。焼酎に漬ければ美味しいお酒にもなるそうです。



ヤマブドウの近辺で動物のフィールドサインは見つけられませんでした。残念!

その次に師匠が教えてくれたのはブナの実。この辺りも標高が上がってくるとブナの木が出てきます。



路面に落ちたブナの実をじっくり観察。そして口に含んでみました!蕎麦の実のような形と大きさですが、全くの無味・無臭。脂気も食感も無く、これがクマの越冬前の重要な食糧なのかと不思議に思いました。



山栗、ヤマブドウ、ブナと秋のウォッチングの重要なポイントを勉強しました。

さて、この日は期待していたツキノワグマもニホンカモシカ(Japanse Serow)も出てきてくれません・・。でも、道路際のガードレール下にニホンザルが二匹登場しました。この写真はかなり厳しいですが。



深山ダムに向かう途中で師匠が車を停めてくれました。今度は何だろうと思っていると、橋の下の清流を見下ろします。すると、何とも優雅なヤマメの泳ぐ姿が見られました!そしてその水の美しさ!



さすが清流の女王。少し体をひねった時の魚体の側面の模様の美しさ。この辺りは前日より長い禁漁期間に入りました。これらの魚が安心して過ごせる時期となりました。



この日はケモノたちの気配がプンプンする一方、なかなか姿が見られませんでした。まあ、そもそもケモノ達は簡単に見られるものではありません。それでも、今出てもおかしくないと常にアラート状態にさせられました。事実、ここには「いる」のです。





野生を感じるこんなワイルドな環境があるということの豊かさ。いつまでも大切にしていきたいものです。
コメント (3)
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