この国立公園は本当にすごいんです。これまで海岸、温帯雨林と紹介しましたが、最後に高山帯です。本当に多様な環境ですよね。ここにご紹介するのは標高1500メートル前後の高地です。夏は高山植物の宝庫ですし、晴れた日ならば山々の絶景が楽しめます。麓の海沿いの町Port Angelesから車でたった30分で以下のような景色です。Hurricane Ridgeというビジターセンターを起点に一日ハイキングを楽しみました。

1755メートルのHurricane Hillを目指してトレイルを歩きます。何とも言えない気持ちのいい、足取りの軽い、楽しいハイキングです。周りの景色が開けており、天空を歩く感じとはこういうことでしょうか。

さて、その足元には、花・花・花のオンパレード。

これらの花が集まると、今度は花畑。集合体としてまた違った存在感を示します。さらにトレイルをぐんぐん登ります。山々には氷河が見られます。

それから動物。この高山帯のお花畑には、その特に斜面には、Marmotの中でもこの国立公園地域に独特のOlympic Marmotが棲んでいます。一番左がその巣穴。結構大胆な店構えですね。別のポイントで遠目から見ることができましたが、写真の撮影は叶いませんでした。ところが、このMarmot、数が激減しているようです。数年前の調査で判明したのは、普段このくらいの高山帯には生息していないCoyoteによる捕食が問題とのこと。もしここでOlympic Marmotが絶滅するようなら、この「亜種」が地球から消えることになります。ハイキングを終え、ビジターセンターでのレストルームで着替えて顔を洗って出てきたら、Black-taiked Deerが観光客の間近まで来ていました。

この後、ついに3時間半運転し続けシアトルに向かい、イチローの活躍するSafeco FieldやNeedle Towerを見学して空港に戻りました。
アメリカ駐在中に有名な国立公園に行く日本人家族は多いと思います。アメリカ生活の醍醐味の一つですよね。イエローストーンやグランドキャニオン、ヨセミテには、我々日本人が想像するアメリカの雄大な自然がありますが、その次の段階として多様な環境・生態系を観察されたい方には、ここオリンピックが筆頭に来るのではないでしょうか。
最後にオオカミについて。これまであまりご紹介する機会がありませんでしたが、私が最も関心ある動物はオオカミで、特にその生態系での役割や、既にオオカミが絶滅した地域に再導入する試みのことがいつも心にあります。この点で、イエローストーンのオオカミ導入とその後の定着、もちろんそのためのレンジャーら関係者の努力というものが有名ですが、オオカミ導入の候補地として、イエローストーンと共にこのオリンピックが最後まで残っていたそうです。ついにはオリンピック公園の近隣住民の反対が強く、その役目をイエローストーンに奪われたわけですが、いまでも「そうしよう」という運動も続いている模様。"Olympic National Park: A Natural History"の著者Tim McNultyによれば、前回ご紹介したダムの取壊しに見られるサケの遡上復活とともに、昔ここにたくさんいたオオカミの復活なかりせば、本来のOlympicの自然は回復されたと言えないとのことです。




1755メートルのHurricane Hillを目指してトレイルを歩きます。何とも言えない気持ちのいい、足取りの軽い、楽しいハイキングです。周りの景色が開けており、天空を歩く感じとはこういうことでしょうか。




さて、その足元には、花・花・花のオンパレード。




これらの花が集まると、今度は花畑。集合体としてまた違った存在感を示します。さらにトレイルをぐんぐん登ります。山々には氷河が見られます。




それから動物。この高山帯のお花畑には、その特に斜面には、Marmotの中でもこの国立公園地域に独特のOlympic Marmotが棲んでいます。一番左がその巣穴。結構大胆な店構えですね。別のポイントで遠目から見ることができましたが、写真の撮影は叶いませんでした。ところが、このMarmot、数が激減しているようです。数年前の調査で判明したのは、普段このくらいの高山帯には生息していないCoyoteによる捕食が問題とのこと。もしここでOlympic Marmotが絶滅するようなら、この「亜種」が地球から消えることになります。ハイキングを終え、ビジターセンターでのレストルームで着替えて顔を洗って出てきたら、Black-taiked Deerが観光客の間近まで来ていました。




この後、ついに3時間半運転し続けシアトルに向かい、イチローの活躍するSafeco FieldやNeedle Towerを見学して空港に戻りました。
アメリカ駐在中に有名な国立公園に行く日本人家族は多いと思います。アメリカ生活の醍醐味の一つですよね。イエローストーンやグランドキャニオン、ヨセミテには、我々日本人が想像するアメリカの雄大な自然がありますが、その次の段階として多様な環境・生態系を観察されたい方には、ここオリンピックが筆頭に来るのではないでしょうか。
最後にオオカミについて。これまであまりご紹介する機会がありませんでしたが、私が最も関心ある動物はオオカミで、特にその生態系での役割や、既にオオカミが絶滅した地域に再導入する試みのことがいつも心にあります。この点で、イエローストーンのオオカミ導入とその後の定着、もちろんそのためのレンジャーら関係者の努力というものが有名ですが、オオカミ導入の候補地として、イエローストーンと共にこのオリンピックが最後まで残っていたそうです。ついにはオリンピック公園の近隣住民の反対が強く、その役目をイエローストーンに奪われたわけですが、いまでも「そうしよう」という運動も続いている模様。"Olympic National Park: A Natural History"の著者Tim McNultyによれば、前回ご紹介したダムの取壊しに見られるサケの遡上復活とともに、昔ここにたくさんいたオオカミの復活なかりせば、本来のOlympicの自然は回復されたと言えないとのことです。