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ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

栃木・奥塩原新湯スノーシュー Okushiobara Snowshoe, February 9, 2019

2019年02月17日 | 日記

今年も塩原温泉ビジターセンター主催のスノーシューイベントに参加しました。雪が無いのではと心配していましたが、さすがビジターセンターの方々、どこに雪があるかご存知でした。バスで登り、新湯地区で降ろしてもらいました。

早速発見したのはニホンイノシシ(Wild Boar)のフィールドサイン。鹿と似ていますが、前部の蹄に比べ踵部分の雪の深さが浅いのが特徴です。

こちらは?これはニホンジカ(Sika Deer)です。やや大股な感じがします。急いで跳ねながら移動したのかもしれません。

雪原では植物の観察も行いました。この日のヒットとも言うべきは、このカラマツ(Larch)の松ぽっくり。よく目にするアカマツより小型ですが、注目すべきはそのデザイン。「バラのよう」と言ったら、ガイドさんが「私も正にそう思うんです」と。

スノーシューで道無き道をどんどん進むと、また動物のフィールドサイン。はっ!と思わされますが、これは鹿がツノを研いだ痕とのことです。それにしても木としては迷惑でしょうね。

これは!?これもまたイノシシ。先ほどの蹄と踵の関係では、こちらの写真の方がより明らかです。結構新しいもので、もしかしたら我々の集団が森に入ってくるのに驚いて移動したのかもしません。

「前の丘の頂上まで行くと報酬がありますよ」とガイドさん。頑張って我々が新雪の上を登り切りますと、「ああ、このことだな」というものが見えました。ヤドリギ(Mistletoe)です。つまりここではレンジャク(Waxwing)の群れが羽を休めるのでしょう。

こんな不思議な景色もありました。倒れた木の根がひっくり返って、根の先が空に向かってとんがっています。「spiky(とんがってる)だなあ」と言っている人もいました。

約2時間半のツアーでした。寒い中でも充実のハイキング、そして自然観察でした。前回に多く見たテン(Marten)やノウサギ(Japanese Hare)の足跡がなく、逆に前回見掛けなかったイノシシのものが多かったです。場所の違いのせいか、あるいはイノシシが増えてきたのか。

薪ストーブで暖かいロッジに戻ってきました。ロッジの近くで拾ったアカマツ(Japanese Red Pine)の松ぽっくりとカラマツのそれを比べてみました。右の2個がカラマツです。

冬の森にも観察すべき動物や植物のサインが沢山あります。スノーシューをもっと楽しみたいと思いました。

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