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とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

青春改札口/しのはら勉・山村俊

2009年05月06日 18時11分12秒 | 懐かしのマンガ
このマンガを読んでいた当時は
中学生頃だったと思います。
劇画の暗い絵柄で
大人の世界が描かれているという印象を持ちました。

主人 立花静人 は高校生なので、
大人の世界というほどではないのですが、
彼の父親が設計した鉄橋が落ち、
列車事故のため
多くの人たちが亡くなってしまい、
それがために非難を受けて父親は亡くなりました。
母はその列車事故に遭遇し亡くなっており、
妹は髪の色が抜けて銀髪になり
他人に心を開かなくなったのです。

重い荷物を背負った二人の兄妹は
親戚の家をたらい回しにされ、
この町へやってきたのでした。

そこで繰り広げられる
危険な夜の闘い・・・
裏の世界・・・

決闘のシーンばかりが印象的ですが、
登場人物がしっかりとしていて
しのはら勉の画力もあって
惹きつけられるマンガです。

ラストは主人公が退学になって
去っていきましたが、
なんだか突然最終回になったような印象が残ってます。
人気がなくて打ち切りになったのでしょうか?

連載当時は
なーんとなく読んでいたのですが、
連載が終わってから数年して
たまたま古本屋で見つけて
「そういえばこんなマンガがあったな」と思って
読み始めたら止まらない。
すぐに全巻揃えました。
結局、お子ちゃまにはわからない味わいがあったということでしょう。

先日、実家の押入をあさって見つけ出して読みましたが、
展開が早く、一気に読まされてしまいました。

あらためて読んでみて感じたことは、
古い価値観に縛られた時代であったと言うことです。
素行不良の立花や上野中梢は
周りの学生から、ハミダシ者扱いで
教室では平穏な状況ではありません。
その価値観を無視する立花と
凛と自分の価値観を誇示する梢の姿は
新しい時代を感じさせるものになっています。

アウトローのフォルスや上高地吾郎が
新しい価値観を生み出しているわけではないところに
このマンガの良さが現れています。


○青春改札口(全7巻)/しのはら勉・山村俊/講談社KCコミックス

△お勧め年代:昔の少年たち & 今の少年たち 向け