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とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

電化製品(アンドロイド)に乾杯/椎名高志

2009年04月15日 22時12分52秒 | 思い出の読み切り作品
恥ずかしながら、
このマンガを読むまでは
椎名高志というマンガ家は知らなかったのです。

いえ、
少年サンデーに4コマを書いているのは見ていたのですが、
特に注目はしていなかったのです。
「へ~、結構おもろいやんけ」程度でした。


それが
このマンガを読んで非常に大きなショックを受けたのです。

うまい・・・

サンデーの特別増刊だったかな、
他のマンガが読みたくて買ったのですが、
このマンガがピカイチで
それ以来、サンデーの「教育的指導」も愛読するようになりました。
この当時はほとんどサンデーも読まなくなっていたので
この人の才能を見極めていなかったのも仕方ないですよね。
(ちょっと弱気)

その後、サンデー増刊号に読切を連発し、
ついには週刊で大ヒットを飛ばしたのです。
残念なのは、
週刊サンデーの「ゴーストスイーパー美神」というのは
×××向けの××××マンガになっていて
しかも、ジャンプによく見られるような
×××主義の××××状態だったので、
私は連載が始まってから結構早くに飽きていました。

伏せ字が多くてわからん!

それより増刊で書かれていた
「ポケットナイト」「乱派SS」の方が気に入ってました。

それよりも
この「電化製品に乾杯」はよかったのです。

パソコンが一家に一台になった時期に合わせて、
近未来の家庭には一家に一台アンドロイドを買っているという設定で
パソコンのパロディとしてアンドロイドをギャグで動かしたり、
あるいは
主人公の少年のように
『彼女がいない代わりに女性型アンドロイドを買う』などという
一歩間違えば・・・

言うのはやめよう。

このマンガでは
小さな会社が作った出来の悪いアンドロイドが
ドジを繰り返しながらも
ひたむきにお客さんに尽くし、
そのひたむきさに心を打たれた少年が
なけなしの金をはたいてそのアンドロイドを選ぶという
非生物・無機的な機械製品に対して
血の通った感情を持ってしまうまでの顛末がとてもうまいんです。
しかも
最後のオチが
保証期限が切れたとたんに壊れてしまい、
病床に臥せっているアンドロイド(ミソッカスといいます)に
「俺は幸せだったぞ!」と叫ぶさまは
涙なくしては笑えません。

この人の短編はいずれも秀作ぞろいでした。
「美神」の好きな方も
是非とも短編集もお読みください。



☆(有) 椎名百貨店(全3巻)/椎名高志/少年サンデーコミックス
 Wikipediaに解説がありました(すごい・・・)
 (リンクがうまく張れなかったのでお手数ですがwikipediaで検索して下さい)

△お勧め年代:少年マンガの好きな人たち向け