今日は晴れ。今朝は上空に暗い空が広がっていて、星が煌めいている。天頂付近にはブーメランのような月が浮かんでいるのが見えた。今朝の気温は11℃で、弱い西よりの風が吹いている。昨朝よりも10℃近く気温が下がったが、この時期らしい陽気にもどった感がある。出勤のために外に出ると、空気がヒンヤリとしていて、上着を着ているとちょうど良いくらいの陽気である。風が涼しくて空気が爽やかに感じられた。真夜中のように空が暗いものの、東の地平線付近はほんのりとロゼ色に染まっていて、日の出が近いことを物語っている。道路の街灯が眩しく見えた。
日野駅から電車に乗って新宿に着くと、空は明るくなっていた。改札を抜けると地下道を歩いて職場に向かう。地下道から外に出て、空を見上げると、上空には小さな雲をばらまいたような青空が広がっていた。職場に着いて窓から外を見渡すと、東京の市街地が朝日を浴びてオレンジ色に輝いている。その先には山々と富士山の姿がクッキリと見えた。週明けから続いた季節外れの暑さで富士山の雪は全て溶けてしまったようだ。次第に空が明るくなってきた。
今日は立冬で、暦の上では冬になる。日中は快晴で、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がった。昼間の最高気温は22℃で湿度が低く、北よりの風が吹いている。お昼休みに外に出てみると、眩しいほどに降り注ぐ日射しが燦々と降り注いでいて、乾いた風が爽やかで心地よく感じられた。昨日までの記録的な暑さもおさまって、カラリとした暑さである。葉が黄色く染まった木々の茂みの中から鳥のさえずりが聞こえている。日陰に入ると、風がヒンヤリと感じられた。
夜、仕事を終えて帰宅の途につく。後ろを振り返ると、都庁が青い光でライトアップされている。今日から14日までは11月14日の世界糖尿病デーに合わせ、「世界糖尿病デー ライトアップ」が実施される。予防運動のシンボルマーク「ブルーサークル」にちなんでブルーにライトアップされるのである。
新宿駅から中央線快速電車に乗った。いつもより少し早めに職場を出たこともあるが、電車はかなり混んでいる。何とか吊革に掴まることが出来たものの、車内は混み合っていて、身動きできそうにない。カバンを荷棚の上に載せると、文庫本を読みながら吊革に掴まることにした。
どこかで気分転換を兼ねてお茶をしていきたい気分である。電車が国立駅に到着すると、電車を降りた。改札を抜けて駅の北口に出ると、正面右手にあるカフェ「コメダ珈琲店 国立北口店」に入ることにした。
店内に入ると、1人であることを告げ、2階のカウンター席を希望した。最近はこの席が気に入っている。
階段を上がり、カウンター席に腰を下ろすと、店員がお冷とおしぼりを運んできた。卓上には「レタスクラブ共同開発 魅惑のパープルスイーツ 紫いも」と書かれた1枚のラミネートされたメニューが置かれていた。
コメダ珈琲店は料理情報誌「レタスクラブ」とコラボした商品を先月25日から販売している。今日はこの期間限定メニューを頂くことにした。メニューに載せられている「シロノワール紫いも」と「ジェリコスイートパープル」を注文することにして、卓上の棚の上にあるコールボタンを押して、店員を呼ぶ。
注文を終えると、カバンの中から文庫本を取りだして、再び本を読み始めた。しばらくして「シロノワール紫いも」と「ジェリコスイートパープル」が運ばれてきた。
最初におしぼりで手と顔を拭くと、「ジェリコスイートパープル」にストローを挿して「ジェリコスイートパープル」を飲むことにした。
「ジェリコスイートパープル」は紫いもドリンクにコーヒージェリーを合わせて氷を浮かべ、ホイップクリームをたっぷりと浮かべて黒ごまソースと玄米あられをトッピングしたデザートドリンクである。紫いもドリンクにははちみつを使用しているとのこと。
色鮮やかな紫いもドリンクと、コーヒージェリーのコントラストがグラス越しに楽しめる、美しいジェリコは見た目にインパクトがある。「ジェリコスイートパープル」には太めのストローの他、柄の長いスプーンが添えられている。
ストローを勢いよく吸い込むと、ほろ苦いコーヒージェリーが口の中に飛び込んできた。コーヒージェリーの後から優しい甘さの紫芋ドリンクが流れ込んでくる。コーヒージェリーのほろ苦さを紫いもの甘さが包みこむようにして喉の奥に消えていく。紫いもの甘さとコーヒージュリーのほろ苦さのコントラストが美味しい。
紫いもドリンクを少し楽しむと、今度はストローを口から離して、スプーンで黒ごまソースのかかったホイップクリームを掬って口に運んだ。ミルキーなホイップクリームの甘さと黒ごまソースの香ばしさの組み合わせも美味しい。玄米あられの食感と香ばしさがアクセントになっていて、和菓子のような味わいを演出している。
再び、ストローで「ジェリコスイートパープル」を少し楽しむと、「シロノワール紫いも」を食べることにした。
「シロノワール紫いも」は6等分にカットしたデニッシュパンの上に黒ごまソースをたっぷりとかけてソフトクリームを載せ、更に黒ごまソースをかけて玄米あられを散りばめている。メニューと見た目が異なっていて、最初はシロノワールにチョコソースがかけられているのかと思った。
まずはフォークでデニッシュパンを1切れ持ち上げてかぶりつく。デニッシュパンとソフトクリームの組み合わせに黒ごまソースの香ばしさと紫いものソースの優しい甘さが合わさって、こちらも和菓子のような味わいで美味しい。玄米あられの食感と香ばしさが食感のアクセントになっている。
ねっとりとした黒いソースは黒ごまソースと紫いものソースが混ざり合っているのか。優しい甘さと香ばしさが絡まるような味わいのソースはネットリとしていて、デニッシュパンに絡みつくようにして口の中に入ってくる。
皿に溜まったソースをデニッシュパンで拭き取るように食べる。溶けたソフトクリームとソースが絡み合って、ミルキーな甘さがソースに加わってまた異なった味わいである。夏に比べるとソフトクリームも溶け方がゆっくりで、ソフトクリームそのものも楽しめた。デニッシュパンにソースをたっぷりと染みこませ、ソフトクリームを載せて食べる。
気が付くと、デニッシュもあと1切れである。残ったデニッシュで皿の底に溜まったソースを拭き取るようにして食べると、「ジェリコスイートパープル」を飲んだ。少し気分も落ち着いたところで、今度はドリンクの添えられた落花生の豆菓子を食べる。
豆菓子は茶色の小袋に入っている。表面にはホットコーヒーを中心に毛糸の帽子と手袋、マフラー、イチゴ2粒、梅が描かれているようである。
小袋の中には10粒の豆菓子が入っていた。
豆菓子を楽しみながら「ジェリコスイートパープル」を飲む。「ジェリコスイートパープル」の入っていたグラスが空になったところで、グラスに冷水を注ぎ、グラスをすすぐようにして冷水を飲んだ。
豆菓子が無くなって、冷水の入っていたコップも空になったところで、帰ることにした。席を立って卓上に置かれた伝票を持つと、店の入口脇のレジに進む。代金をクレジットカードで支払うと、店を出た。
国立駅から再び中央線の電車に乗った。電車が日野駅に到着すると、電車を降りて改札を出る。日野駅北交差点で信号を待ちながら空を見上げると、上空には暗い空が広がっていて、霞のような雲が所々に広がっていた。雲の合間から星が瞬いているのが見える。風が涼しくて心地よい。草むらから虫が鳴いているのが聞こえた。