J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

鳥の食

2006年07月25日 | 緑の仲間


36度じゃ、体温より高いっていう人もあるんだろうなと、暑さが始まったのを楽しむ。

まだエアコンは要らない。

夕方、また明日な、と念押しするようにいつまでも赤みの残る空を見て、喉の渇きに気付く。
う~ん、生ビールに焼き鳥。
夏の夕暮れは、生ビールの招待状。

しかし、程よく酔って口にする砂肝は、しばらく食べないかもしれない。


番組のディレクターが、トイレに入ってふと顔を上げた時に、窓の向こうに見えた鳥の姿を写した。
スズメを撮った、と日本野鳥の会の飯塚さんに見せる。

  はっきりしない写真だけど、ああ、羽に少し黄色が見える。カワラヒワですね。

スズメによく似ていて、見間違えていることが多いらしい。
電線にスズメを見かけたと思っても、実はカワラヒワだったりするという。

スズメとの違いは、尾羽の中ほどが短く、矢羽のようになっているところ。
スズメとカワラヒワの違いを見分ける楽しさから、野鳥に目覚める人も少なくないそうだ。

いわば、野鳥会への招待状を持ち歩く鳥。
招待状に気付いたか、ディレクターよ。



さらに、カワラヒワの特徴は、スズメより太いくちばし。

稲穂をついばみ、草の実を主食にするスズメは、くちばしが細め。
カワラヒワは、木の実を食べる。
殻を割りたい。
頑丈で太目のくちばしになる。

ふむ、おもしろい。

くちばしは、唇だ、多分。
手は、飛ぶための翼に変えた。
唇には、手の役割も担わせなければならない。

鳥は、そのくちばしを比較してみているだけでも、随分と特徴的だ。

そして、くちばしは、彼らの食べ物を物語る。

花の蜜を吸ったり、草をついばんだり、木の実を食べたり、鳥は菜食主義が多いのか。

  いやいや。
  エネルギーがたくさん要るんです。
  飛ぶためには、高たんぱくで、高カロリーのものがいるでしょ。

そこで、植物に頼る鳥は、少ないとわかってきた。
虫を食べ、動物を食べ、魚を食べる。
グルメなのだ、鳥たちは。



飛ぶものだけに、なかなか研究は詳細に至らないが、随分様々なものを食べているらしい。
考えてみれば、恐竜の太古からの生き物だ。
地球上を飛び回りながら、世界中の味を探求してきて、捕食しているのだろう。

  巣の中に、ペリットがあるでしょ?
  鳥が消化できなかったものを吐き戻す、繭のような。
  あれを集めている人もいるんですよ。

子に運ぶえさも、口にして持ってくる。
手持ちの袋といえば、胃袋くらいだからか。

  鳥はね、身体を軽く保たなきゃいけないから、消化器官が短い。
  噛み砕いて食べる時間もないから、飲んだものを、砂肝でひき臼みたいにつぶしてる。

うお??
砂肝というのは、消化器官だったのですか?
あのこりこりは、ひき臼機能が可能なほどに発達した、筋肉のこりこりだったのですか?!

せめて、口にするものは、なんであるのか知ってからにしよう、と少し思った。
知ったからといって、食べるのをやめるわけでもないのだが。

そうして、手っ取り早く食べ、すばやく消化し、どんどん取り込んだら、残りはずんずん捨てる。
鳥の排泄物は、おしっことウンチの混ざり物。
入り口は口だけなのだから、出口も一つなのだ。単純明快。

え。。。。??

総排泄???

卵も、そこから産むの??

思い出した。。。。。

小学校の夏休み、祖母に連れられて信州の親戚の家に泊まった。
楽しかった。
舟で、川を進むと、諏訪湖に出る。
トラクターの後ろに乗って畑に行って、初めて、もいで食べるトマトの味を知った。
そして、今でもありありと思い出せる、あの光景。

朝早く起きた私が、鶏小屋を訪れた時、その事件は起こったのだ。
おしりの穴から、何かが出てきた!
大変だ、死んじゃうんじゃないか。。。。

が、でてきたのは、確かに私の知るタマゴだった。
鶏も、そ知らぬ顔をしている。 (何の変化もないということね)
こういうものなのか。。。。

それから、かなり大人になってくるまで、出産の話が聞こえるたびに
赤ちゃんは、おしりのアナから生まれる、私は知っている、私は見た、と密かに得意になっていた。
それまでは、お腹が割れて出てくると思っていたので。

そうだ。確かに、おしりから生まれていた。
総排泄孔。。。。。

不思議な生き物だ。鳥。

カラスは、車に堅い殻を轢かせて割るし、貯食といって、食料を溜め込むこともあるらしい。
モズのハヤニエは有名だ。

賢いし、運動能力もあるし、種としての歴史もあるし。

うむむ。
鳥はとりにくも食す。
私も鳥に思いを馳せながら、ありがたくいただくことにする。



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