J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

ヒアリの専門家

2017年07月07日 | 緑の仲間

FM-Hi!で放送中の昼のワイド番組「ひるラジ!金曜」は、週替りでゲストにおいで頂くコーナーがいくつかある。

午後1時15分からの「緑の仲間」もそのうちの一つで、自然や人間社会を取り巻く環境について、専門家に話を聞いている。

今日は、第一金曜日、ふじのくに地球環境史ミュージアム岸本年郞さんの日。

以前、ヒアリに刺された話を聞いたことがあった。

今回は、全国ニュースでも、専門家として登場。神戸港などでの調査の様子も報道されていた。

*岸本年郎, 2009. 無敵のアカヒアリ―その生態・被害と侵入を防ぐために. 遺伝 63(3): 93-96.
 

その岸本さんは、ふじミュー以前の職場は、環境省外来生物に関する研究員だったらしく、
ほぼ10年ほど前に、ヒアリを防ぐ様子を台灣に調査に行き、その際に刺されたのだという。

多分、そして、アレルギーが出た。

これは、珍しいことなのだそうだ。

ほぼ、アレルギーを起こすことはない。

自分がまれなのだと語ってくれた。

私はスズメバチに刺された事があるというと、そのほうが、よっぽど痛い、という。

更に、今の段階では、十分に防げているので、過分に反応する必要はない、と教えてくれる。

 

アリは、蜂から派生しているので、もとはお尻に針を持っていたらしい。

それが、退化して丸いお尻になったアリが多いが、ヒアリは未だハリを保ち、刺すアリ。

日本のアリとは違って、蟻塚をうず高く作るので、巣はわかりやすいことが多い。

そして、ヒアリの敵は、日本のアリ。

在来種がヒアリの進出を妨げるので、今いるアリは、ぜひ大事に。

そんな話をしてくれた。

 

ホッとした。

むやみに恐れたり騒ぐ必要はない。

そして、アリ退治をすることもない。

 

そして、今から昨日ヒアリが見つかった東京大井ふ頭に調査に赴く、と出かけていった。

その後、夜のニュースで大井ふ頭の続く調査で働き蟻100匹が見つかったとの報道。

そんな切りの良い数字の働き蟻が。。。。

まあ、全然これも慌てなくて良いのだろう。

 

 

ひとは地球をかき回し、環境もかき回す。

自分たちにツケが回ってきたときに、慌てて目前の恐怖にパニックになり、
また救いようのない行動を取ることがあるが、
こうして落ち着いて、情報を知らせてくれる研究家の話を、しっかり聴くことができれば
より良い対処法が叶うだろう。

実は、アリの惑星というほどに個体数も多いアリ。

彼らが果たす役割は、とてつもなく大きい。

 

 

*アリと親しんできたのだと思い出す童謡。

おつかいありさん/カラオケ【童謡唱歌とわらべ歌】



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