明日は雨か。
風が匂いを運んでくる。いや、手触り、か。
湿気を帯びた風が、肌に雨を知らせる。
九州南部と四国は、例年より早い梅雨入り。
*http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
京都からやってくる人々にとって、寒い雨とならないことを祈ろう。
明日、徳川家の家紋に縁を残す葵が、京都市から静岡市に分配される。
●「立ち葵」の紋と「三つ葉葵」の紋の関係
http://www.aoiseicha.co.jp/aoi/
●家紋の由来「葵紋」
http://www.harimaya.com/o_kamon1/yurai/a_yurai/pack2/aoi.html
●三つ葉葵
http://homepage1.nifty.com/SEISYO/aoi.htm
昨年4月17日、大御所家康公駿府城入城400年祭にちなんで、140年ぶりに、京都のフタバアオイが静岡にもたらされた。
家康公が要請し、1610年に「葵使い」として駿府城へやってきたことに端を発する古の儀式を復活させ、
静岡市に、時代を超えた縁を結んでくれたのは、京都市からの申し出によるものだった。
(京都市では、今年も葵使いの儀式が再現されている http://www.thekyoto.net/kyoukyou/0804/080430_02/)
そして平成19年の来静の翌日、京都市では市民団体などが団結した「葵プロジェクト」が立ち上がっている。
*http://kyoto.wakasa.jp/info/detail/234
葵の森とまで称されたフタバアオイが減り続け、
日本屈指の祭りである「葵祭り」に用いる葵を調達することが出来なくなって来ている。
*http://research.kahaku.go.jp/botany/wild_p100/spring/26_futabaaoi.html
そのことに気付いた京都市民が、葵の森の復活を願って行動を起こしはじめ、昨年の「葵プロジェクト」に結びついている。
*http://galaksia.blog89.fc2.com/blog-entry-63.html
本来は強く、フタバアオイのその名のとおり、双葉が縁を結び縁起が良いといわれ、愛されている植物。
葵と呼ばれるが、ウマノスズクサ科で、属はカンアオイ。
*http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/futaba-aoi.html
アフヒと表記され、神と人を結ぶ象徴でもあった。
*http://rishi.raindrop.jp/hanagoyomi-kako/hanagoyomi_040513.htm
静岡市でも、平成18年から「双葉葵の小径」を整備しようと、駿府城址に準備をすすめた。
今春は、双葉葵の花が見られている。
*http://momiji.eshizuoka.jp/e93607.html
*昨年完成の様子 http://nagano.blog16.fc2.com/blog-date-200704.html
昨年京都市から静岡市にやってきたフタバアオイは、上賀茂小学校の児童が育てたもの。
静岡市は、その後、駿府城内の「静岡市立葵小学校」との縁をも結べないものだろうか、と京都市に相談を持ちかけた。
葵小学校の児童のもとに、京都市から葵プロジェクトに関わるメンバーが訪問してくれたのは、今年2月。
どうやって育てたらいいのか、勉強しておいてください。
わからないことは、聞いてください。
葵小学校の児童に、宿題が出された。
いよいよ明日、フタバアオイを迎える。
古式衣装を身につけた「葵使い」を蘇らせる京都の人々が、静岡の木遣り保存会のメンバーと共に、
駿府城に入城して、徳川家康公の銅像の前に進み出るのが、明日の午前9時半からの予定。
見学大歓迎だそうだ。
その後、葵小学校で歓迎式典と記念植栽などが行われるが、こちらはクローズ。
小学生たちが、宿題をどうこなしたか、どういう繋がりが生まれてゆくのか、
フタバアオイが見守ってくれることだろう。
昨年度の400年祭を期に、新たに縁が結ばれた京都市と静岡市。
これから、その縁をどう育ててゆくのかは、私たち市民にかかっている。
ありがたい大事な縁を、家康公にも感謝しながら、丈夫に豊かに育てていこうよ。
まずは、できますれば、明日の行事が天候に左右されずに無事滞りなく進みますように。
と祈っている。
●萬晩報「願いは葵の森の復活」
http://www.yorozubp.com/0703/070317.htm
●第3回ロハスデザイン大賞コト部門エントリー候補
http://www.lohasclub.jp/lda/2008/shownoms.cgi?cid=469
●世界文化遺産 上賀茂神社
http://www.kamigamojinja.jp/index.html
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