J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

08.4.20まで

2008年04月20日 | 地震関連・防災

夕べ、深夜1時ころに厚い黒雲のかかる月を眺めた。
明日は満月か、と思いつつ、太いコッペパンが並ぶような雲間から、わずかに洩れる月の明るみを見た。
*こよみのページ http://koyomi.vis.ne.jp/

その後、ゆらり、と揺れ始める。
遠くで大きな地震があったな、と気象庁のサイトを調べると、愛知県西部での震度3の地震。静岡市は震度1。

このところ、全国的に揺れがみられる。

予兆となる現象を捉えようと、在野で研究も盛んだが、今ひとつ決め手にかけているようだ。
ノイズが多い世の中、どの角度から調べても、自然界の純粋なデータを取り出すのは難しい。

地震雲、予兆の頭痛や胸騒ぎ、動物の異常行動、後付になるが、気にはなる。
*消防庁 災害伝承データベース http://www.saigaidensho.soumu.go.jp/front-page
*東京消防庁 雑学事典 http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_57.htm




後付というのは、実はあのときにこんなだった、という恣意的な拾い上げになるので、有効性が薄く学問として証明が難しい。
自然界の中において、検証が不可能に近いといってもいいだろう。
しかし、そこから抽出されて、絞り込んだ現象研究が進んでゆけば、道は開けるだろう。

サイトの中で、後付を明言しているところを見つけた。
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この同好会ではすべて「後付けルール」を適用します。
「後付けルール」とは地震発生後に地震の発生をどのように予測したかを本同好会のホームページで公表するというルールです。
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潔いではないか。
なぜならば、地震の予測が可能になる確実性のための、研究の一助になるデータ提供を目的としているかららしい。

観測するデータは、電磁波。

「本同好会においては、全国に点在する大地の上の観測点で受信検出された
自然環境の放射する波長の長い極超長波電磁波の異常変化をよりどころとして研究します。」

どんな変化が観測されているかというと、
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前兆的な放射としては数十分程度から数時間周期の変動を伴いながら、だらだらと数日から数週間継続し、
それらがまた長期間に渡って不規則に変化し断続しながら続くといったフラクタル的な側面をもつことが判ってきました。

これらの特徴を信号解析に織り込むことで、前兆信号の部分のみ抽出する研究も行っています。

一般的に,マグニチュードM3-4クラスの直下型の地震の場合には、
数日から1週間程度の放射異常があった後に発生することが多いのです、

規模がM5‐6と大きくなるにつれ、電磁波前兆の期間も1-2週間からさらに長くなる様です。

なお、観測が近接して行なわれている場合には、
小さな放射から検出されるため、規模の割に長期間の前兆が存在することになります。

また、火山性群発地震の場合には、近接して観測される場合が多いこともあって、
一般的に半年から数年に及ぶ放射期間がある場合が多いのです。

このように、前兆放射が検出される状況は震央距離などの観測条件や震源の深さ、
地震にいたる地殻の状態によっても変化します。

一般的に、観測距離が長くかつ震源が深くなる海溝型の地震や、
陸域でもプレートのもぐり込み先の深い場所で発生する地震の場合には、
規模に対して検出電磁波のレベルが一般に低く、変化波形もなだらかで,前兆の検出日数も短くなる傾向があります。
 
また、静岡県伊東市におけるマグマ活動による群発地震や雲仙普賢岳の噴火活動の観測から、
火山性の群発地震や噴火活動では、一般的に長い放射活動が存在し、数ヶ月から数年に及んでいます。

雲仙噴火活動では、マグマが帯水層を通過するときと見られる特異な垂直磁界異常を4.5km離れた地点から観測しましたが、
それらの後45~60日してマグマドーム〔第9,10ドーム〕が形成される関連が示されました。
また、ドーム崩落時には特異な放電状の水平磁界放射が検出されました。
電磁放射の減少、解消とともに噴火活動も収まっていきました。
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今回、愛知県西部の地震があったので、過去の後付情報を拾ってみた。
■愛知県南知多町篠島の放射と愛知県西部地震について(H17.1.15)
http://www.geocities.jp/natureland4679/recent/170115.html
■愛知県南知多町篠島の放射上昇について(H19.12.5)
http://www.geocities.jp/natureland4679/recent/191205.html


地震前に、FMラジオ波の飛び方が変わる、耳鳴りがする、BSの受信に異常が出るなど、電磁波系には当然何かがあるだろう。
地震発生前の地殻の変化によるシグナルだとしても、発生地震の規模や深さ、周囲の状況によって、現象は変わる。

整合例のみでなく、データ変化が見られても地震が発生しなかった例も、検証できるといいのだが。
昨夜の地震も検証結果が報告されるのか、しばし注視していたい。
■地震電磁波研究同好会
http://www.geocities.jp/natureland4679/index.html



幾つかある地震予測のための、検証できるデータを一元化して、複雑系を書き換えられないものか、と思う。



*旬間で静岡県内有感地震他、気になる地震を記録しています。
11日05時33分頃 宮城県沖 M4.7 震度3 
11日23時29分頃 三宅島近海 M2.0 震度1 

12日19時23分頃 長野県北部 M2.0 震度1 

13日16時22分頃 トカラ列島近海 M4.8 震度3 
13日18時56分頃 トカラ列島近海 M3.2 震度2 

15日01時27分頃 伊豆半島東方沖 M3.1 震度1 
15日04時04分頃 新島・神津島近海 M3.3 震度1

16日04時00分頃 長野県中部 M2.5 震度1
16日17時53分頃 能登半島沖 M3.0 震度1 
16日18時46分頃 石川県西方沖 M4.1 震度2 

17日00時58分頃 大阪湾 M4.1 震度4 
17日04時19分頃 山形県最上地方 M5.7 震度4 
17日10時03分頃 新潟県中越地方 M2.3 震度1 
17日10時34分頃 新潟県上中越沖 M3.6 震度2 

18日04時11分頃 大阪湾 M3.8 震度3 
18日11時27分頃 茨城県南部 M3.6 震度1 
18日15時39分頃 三重県中部 M2.8 震度2 
18日21時20分頃 石川県能登地方 M3.2 震度2 
18日22時19分頃 父島近海 M5.2 震度2 

19日15時32分頃 福島県沖 M3.8 震度1 

20日01時00分頃 愛知県西部 M4.2 震度3
20日12時27分頃 茨城県南部 M2.7 震度1 
20日21時01分頃 和歌山県北部 M3.1 震度2   


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