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主婦の書斎から<izzuco dialogue>

2005年6月にはじめたブログです。その間エキサイトブログ(ブックマークに記載)に居を移していた期間が2年ほどあります。

耐震診断

2005-12-12 | 物言い
築40年弱、その後増改築を繰り返した実家の耐震診断結果報告書を見た。地盤の強度を色分けした地図や図面類を含めて30ページほどの報告書で、依頼したのは業界では大手のM社。半日かけて床下から屋根裏まで開けられる所は全部開けてくまなく検分したそうだ。その二日後例の耐震偽装問題が突如浮上。

今回の調査で思い知らされたのは、当時の建築基準に則っているだけでは現在の耐震基準をクリアできないという厳然たる事実である。試験の点数のように例の数値が枠の中におさまっている。早々になんらかの補強工事が必要な数字だ。横浜市では木造住宅の耐震補強工事にかなりの助成金が出るというのも初耳だった。

「安全」も自己責任の風向きが気になる。

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今年の言葉

2005-12-11 | 物言い
文藝春秋新年号の広告で「時代を読み解くキーワード『三つの言葉』」という特別企画に目がいった。「各界リーダー32人が選ぶ」と冠されたこの企画、この人選も紅白みたいなものかもしれないが、それなりに興味深い言葉が並ぶ。香山リカ さんの「カネ」「モテ」「バカ」には吹き出した。たしかにこのみっつが揃えば怖いものなしか。国谷裕子さんの「格差」「サステイナブル」「ひとりの時間」はさすが知性派、彼女のファンとしてうれしい。

私が今年気になった言葉は「勝ち組負け組」。イヤな言葉だが、なんでもばっさり二分化する流れを端的に表現しているという意味ではやはり今年の言葉かもしれない。

もうひとつは「安全」。世界的に相次ぐ大災害、JR列車事故、連鎖する子どもが被害者となる犯罪、ここにきて耐震偽装でトドメがさされた「安全」。「安全」には人間の命ばかりではなくひととしての尊厳がかかっている。それがあまりにもたやすく踏みにじられている。安全は自分の問題だということを突きつけられた思いがする。
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最近気になる言い回し

2005-12-02 | 物言い
最近スポーツ選手が挨拶代わりによく口にする「応援よろしくお願いしまーす」あれはおかしい。応援はひとさまに「おねだり」するものではない。応援したくなるようなプレーをするのがあなたがたのお仕事です。

しり上がりの「はぁ?」。ドラマに頻出。インネンつけたりケンカを売るのに使われる素性のよくない間投詞だったのがいつのまにか若い女性までがあたりまえに口にするようになった。言うときの表情もいや。

「なになにいたします」とあっさり言えばいいのに「なになにさせていただきます」という言いかた。べつにこちらの許しなど求めるつもりもないでしょうに。妙にへりくだった言い回しが押し付けがましい。慇懃無礼とのボーダーラインか。
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マイホーム

2005-12-02 | 物言い
マイホームを買うということは土地や建物といった物件を買うことで生活の場を確保することだ。物件から生活の場になった時点で不動産査定とは別次元の価値を持つ。そう信じられるからこそ長期にわたる住宅ローンという負債を背負ってでも生活の場を先取りしたいと思うのだ。構造計算書の偽造という犯罪が許せないのは、この二重の信頼を裏切ったことだ。

人命に関わる欠陥建物をそれと知って売ったとすればまさに死の商人である。死の商人が普通のひとの顔をして普通に生きているのが日本の社会なのだろうか。それとも私たちひとりひとりのこころのどこかに死の商人が潜んでいるのだろうか。
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縦書き横書き

2005-10-30 | 物言い
ウェブ上の文章は圧倒的に横書きが多い。これがクセモノでスクロールして読むような長い文章になるともう根気が続かない。「T-Time」という縦書き表示ソフトをダウンロードすると縦書きで作品の読める出版社のウェブサイトに出合った。とてもスムーズに読める。電子書籍用に開発されたこのソフト、携帯電話やデジカメなども電子本端末にすることが可能になるらしい。やはり日本語は縦書きで読みたい。なんといっても読みやすい。これは日本語の宿命だと私などは思うのだが、単なる慣れの問題かもしれない。本よりも液晶画面になじんだ世代になると違ってくるかもしれない。
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