今日の日経歌壇の穂村弘選にこんな歌があった。
インタビューイーがをんなのひとであるばあひ子があればその数は書かれる 本多真弓
インタビューイーとはインタビューされるひとのこと。女性アスリートが取材に答えているような場面が想像される。インタビューアーがお子さんは何人?と直接きかなくてもそうした情報はインプットされていると思われる。
以前このブログで「ママさん〇〇」という呼称について「ママという称号」というタイトルで書いた。もう10年以上前のことだ。状況は相変わらずといっていいようだ。だからこそこんな歌がうまれる。八七五七七のちょっと変則的なリズムと下の句の句またがり、さらには文字の並びが不協和音を奏で、なかなかに辛辣な歌ではなかろうか。
「お子さんは?」というなにげない問いにはさまざまな先入観が折りたたまれている。さらっと答えたほうが感じはいいかもしれないがスルーしてもいい質問だと思う。インタビューアーの見識が試されている。すくなくともこの歌の作者のような視線のあることを知っておいてほしい。
インタビューイーがをんなのひとであるばあひ子があればその数は書かれる 本多真弓
インタビューイーとはインタビューされるひとのこと。女性アスリートが取材に答えているような場面が想像される。インタビューアーがお子さんは何人?と直接きかなくてもそうした情報はインプットされていると思われる。
以前このブログで「ママさん〇〇」という呼称について「ママという称号」というタイトルで書いた。もう10年以上前のことだ。状況は相変わらずといっていいようだ。だからこそこんな歌がうまれる。八七五七七のちょっと変則的なリズムと下の句の句またがり、さらには文字の並びが不協和音を奏で、なかなかに辛辣な歌ではなかろうか。
「お子さんは?」というなにげない問いにはさまざまな先入観が折りたたまれている。さらっと答えたほうが感じはいいかもしれないがスルーしてもいい質問だと思う。インタビューアーの見識が試されている。すくなくともこの歌の作者のような視線のあることを知っておいてほしい。