///ブリストル・マイヤーズ スクイブ社プレスリリース7月26日///
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社ホームページの最新情報によるとバラクルード(エンテカビル)が正式に承認されたそうです。 ラミブジン耐性ウィルスを有する場合は2倍の量を使用することになりそうです。
===以下 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社ホームページの最新情報より===
ブリストル製薬有限会社(本社:東京都新宿区 / 社長:ラッセル・J・ブルーム)は、B型慢性肝疾患治療薬バラクルード錠0.5mg(一般名:エンテカビル水和物)が、厚生労働省より承認されたことを発表しました。
バラクルードは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が発見・創薬した、成人のB型慢性肝疾患治療薬です。バラクルードは、グアノシンのヌクレオシド類縁体であり、HBVのDNAポリメラーゼに対して強力かつ選択的な阻害活性を有する抗ウイルス薬です。ウイルス複製の抑制効果、および血清アミノトランスフェラーゼ(ALT: alanine aminotransferase)の持続的上昇の改善、または肝組織像の改善効果を有しており、B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制を適応症としています。
B型慢性肝疾患は、B型慢性肝炎から代償性および非代償性肝硬変までの、生命を脅かす危険性のある潜行性の疾患で、日本における感染者は100万人以上といわれています。肝癌による年間死亡者数は約35,000人と推定されていますが、その90%以上が肝炎ウイルスの持続感染に起因しており、B型肝炎ウイルス感染からの肝癌の発生率は、10%前後にのぼるといわれています。
ブリストル製薬有限会社社長のラッセル・J・ブルームは、「バラクルードの承認により、B型慢性肝疾患で苦しむ多くの患者様の治療オプションが増えたことをとても嬉しく思う。重要なアンメット・メディカルニーズのあるB型慢性肝疾患の治療分野において、患者様の『豊かに長生きできる人生の実現』を目指し、今後も努力を続けていきたい」と話しています。
今回承認された効能・効果及び用法・用量は以下のとおりです。
【効能又は効果】
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患における
B型肝炎ウイルスの増殖抑制
【用法及び用量】
本剤は、空腹時(食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前)に経口投与する。
通常、成人にはエンテカビルとして0.5mgを1日1回経口投与する。
なお、ラミブジン不応(ラミブジン投与中にB型肝炎ウイルス血症が認められる又はラミブジン耐性変異ウイルスを有するなど)患者には、エンテカビルとして1mgを1日1回経口投与することが推奨される。
バラクルードについて
バラクルードは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が発見・創薬した、成人のB型慢性肝疾患治療薬です。
世界的なバラクルード臨床試験プログラムは、B型慢性肝炎の治療において、バラクルードとラミブジン(B型慢性肝炎の治療に世界で広く使用されている経口抗ウイルス治療剤)の2種類の抗ウイルス剤を比較した初めての大規模第?相試験プログラムであり、5大陸より1,600人以上の患者が参加しました。B型慢性肝炎患者を対象とした3つの第?相試験において、バラクルードはラミブジンに比べ、より優れたベネフィットを有することが証明されました。
バラクルードは、2005年3月に米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)より承認を受け、昨年4月より米国で販売されています。また、米国以外にも、アルゼンチン、ブラジル、中国、インドネシア、ベトナム、メキシコ、フィリピン、シンガポール、韓国、EUを含む、20以上の国と地域で承認されています。