ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

エヴァの告白

2015-06-18 | 映画 ア行


自由の女神に迎えられると信じ、アメリカ・ニューヨークへ妹と二人で移住してきたエヴァ。しかし、妹とは引き離され、理不尽な理由で入国を拒否される。強制送還を待つエヴァに救いの手を差し出したのは、彼女の美しさにひと目で心を奪われたブルーノだった。女たちを劇場で躍らせ、売春を斡旋する危険な男だ。彼の手引きで娼婦へと身を落としていくエヴァ。彼女に想いを寄せるマジシャンのオーランドに見た救いの光も消えてしまう。生きるために彼女が犯した罪とは? ある日、教会を訪れるエヴァ。今、告解室で、エヴァの告白が始まる。

エヴァの告白 2013年/アメリカ、フランス/ジェームズ・グレイ




エヴァ役のマリオン・コティヤールの演技だけが命の映画。
あ、ブルーノ役のホアキン・フェニックスもまずまずで、ジェレミー・レナーの使い方が贅沢で、もっとシーンを増やしてほしかったです。

で、お話が微妙…。
戦争を生き延びて、過酷な移民船に乗って、命からがらアメリカにやってきたものの、妹は感染症で隔離され、自分は、ブルーノの策略とは知る由もなく、妹を退院させるために身を売りお金を稼ぐことになり…と、なんて過酷な…とエヴァに同情するはずなのですが…。
移民船でのイザコザは男がらみ…、ブルーノに騙されることになったのも、エヴァの美貌故、オーランドが死ぬことになったのも、きっかけはエヴァの魅力…と、エヴァが美し過ぎたから巻き起こり、エヴァが美し過ぎるから振り回された男達、これって、エヴァがもっと自覚すれば防げることだと思うので、なんとも同情できないお話でした。

エヴァにかかわったブルーノとオーランドは不幸になりましたが、エヴァと妹は念願の自由を手に入れ、これが“生きる”ってことなんだな?と皮肉りたくなるお話でした。
なので、お話よりも、マリオンの演技が素晴らしく、エヴァというより、マリオンの素晴らしさに惹き付けられる、不思議な仕上がりだと思いました。

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