水曜日、後ろ髪引かれる思いはしても 現実的に温かな食事での支援できるのはこの日が最後。
1人きりに戻ったのもあって、少し早目にお店に行きました。
ただ、電話対応だったりもあって(問い合わせやキャンセル)なかなか作業は進まず結局氷見へと出発したのは夕方近くになってしまいました。
前の日の深夜に、わざわざクッキーを焼いてきて持ち込んでくださったシェフさま。
皆に食べてもらえるように、いつもは作らない小さめサイズで、子供さんが好むようにいつもよりも甘めに作ってくださった「氷見支援用のスペシャルクッキー」。
その方の気持ちも氷見に届けて欲しいと承って。
ラベルも小さいけど「3.11」の時にデザインされたものだそうで、熱い気持ちで預かりました。
それと、アタシの昔からの友人が、昨晩アタシが座敷で倒れ込むようにして寝てた時に、起こさずに駐車場にお水やお菓子などを置いていってくれていて。
お水の箱を持つと想像以上に重たい。
そんなに力のあるコじゃないのに。
さぞ、重かっただろうと。
胸がギュッとしました。
ありがとう。
そんな預かり物の物資を車に詰め込んで、
あとは3升のオニギリと、熱々の豚汁をたっぷり。
喜んでいただけますようにと、心を込めて。
現地ではいつものように皆さんが温かく迎え入れてくれて、
この日も淹れたての美味しいコーヒーをご馳走になってきました。
帰る時は少し淋しかったけど、皆さんの手を握って背中を撫でて、
友達という「テイ」にはしたものの、
見ず知らずのアタシを、数日でこんなに信頼してくださり、温かさを渡すつもりが、逆にいただいてばかりの気がするほどに。
今回の支援でアタシは、SNSとかを使って誰かに何かを要求することは一度もせず、
お手伝いを募集したりすることもしませんでした。
全ては「見返りを一切求めぬ善意」
で、あって欲しいと思ったからです。
タグ付けや参加者さんのお名前の公表は、SNS慣れしていないオバサンには操作も面倒で
何より、
「仲良しアピールや横の繋がりアピール」
は、
善意や支援には必要ないと思ったので。
当然、独りでやり遂げる覚悟でした。
ただ、それにも関わらず自ら名乗り出てくださった皆さま。
お野菜やお米を差し入れてくださった方、
お店の大切な商品を持ち込んでくださった方々
遠くからわざわざ支援品を渡すだけの為にいち早くお越しになってくださった方、
常に声を掛けてくれて、どんな状況で何が必要かでフットワーク軽く助けてくれた方々、
携帯トイレを探しまくってくれた人
遠方から駆け付けてくれて、しゃしゃり出るコトなく現地の人を刺激することなくモノを持って様子を見に来てくれた人、
まともな設備もない小汚いお店での製造を嫌がらずに手伝ってくれた方々
重たいものを請け負ってくれたり、わざわざ面倒な支援品を持ち込んでくれたり、手作りの温かさを可愛いラッピングまでして持ってきてくれた人も
皆さん、こんなアタシと関わってくださって本当にありがとうございました。
そして今回強く感じたことの1つに
「人は強い」と思ったこと。
どんな状況でも食べるという楽しみを忘れず、自分が大変でも他人を思い遣る気持ちがあったり
大変な時でも小さな幸せを見つけるのが得意だったり。
人間は、まだまだ強くて優しいです。
そして、食べ物の影響力も感じました。
手作りの愛情ある温かいものを食べると、人はどんどん元気になります。笑顔にもなれます。
食べ物の与えるエネルギーも凄いですね。
支援は全くもってこれで終わりと考えているワケではありませんが
自分のお店も再始動させないとなので、ここで一旦は線を引き
あとは時どき状況を確認しながら何かをお手伝いできたらと思っています。
今回は比較的行きやすい「氷見」という場所で
本当に大変な能登とかまでの支援は当店には無理でしたが
近くに住む人の、ほんの少しの「困った」に
みんなで取り組み、みんなで考える事ができて
とても勉強になりました。
会いたいと思う人には「直ぐ」会いに行き、
愛する地の人がピンチの時には全力でお手伝いを躊躇わない
そこに見返りなどは勿論求めない。
そんな人間であれたら…と思っています。
見守ってくださった皆さん、ブログを最後まで読んで状況を知ってくれた皆さん、
本当にありがとうございました。
今夜(01/12(金))からは
お店の営業を頑張りますので
応援宜しくお願いしますm(_ _)m
居酒屋舞子 店主 かなめ