特定商取引に関する法律(特商法)に関わる事件が二つ同時に報じられましたね。
一つはドロップシッピング(DS)の事件。もう一つはネット仮想空間での土地投資の事件。双方とも私の興味を引きました。思うに、目新しい部門での儲け話には気をつけろってことですかね。
そもそも、新しくできた世界における金銭のやり取りって怖くないですか?例えば、私が初めてネットで商品を注文した時は緊張したものです。欲しい商品を見つけ、写真の下のボタンを押せば注文手続きが進むようだけど、とにかく実在感が無い。最後、注文ボタンを押した時、これで本当に相手に注文が届いたのかどうか、全てが実感が持てなかった。
初めてクレジットカードを使った時は特に緊張しましたね。大丈夫なんだろうか?と。まあ、カードナンバーが盗まれるとかいうのもあったかも知れませんが、余計に多く引き出されちゃうんじゃないか?とか、知らない間に使われちゃうんじゃないか?といった不安を持ったものです。実際、一度だけ情報漏洩事件に巻き込まれまして、利用されることはなかったものの可能性は持っていたらしく、カードを作り直したことがありました。その後はカード情報を扱う企業も気合を入れたのか、最近は同じニュースは聞かなくなり、今日では度々カード決済で買物をしています。
しかしですよ?だからといって、ネットでしかも仮想空間の土地を購入とか、そのシステムを使う為に何十万という入会金を払うと思うかというと、私的には今のところ全く NO です。全く。
そもそも、仮想空間内の土地って・・・
この時点でもうダメ。リアリティーが無い。実感が持てない。
土地を買わずとも、歩き回るだけならいいんですが、それをするには入会しないといけないとのこと。その経費が3~40万円。そんなにするんじゃ諦める。
“仮想空間” で思い出したんですが、セカンドライフって今どうなっているんでしょうか?私が初めてその名をキャッチしたのは某マトモ団体主催のセミナーだったんですが、講師の様子からは強い期待感を感じました。その後、確かNHK有名番組でも取り上げられたと思うんですが、最先端の企画にいまだ全く手をつけるどころか、理解さえしていない自分がまるで時代に乗り遅れた人かのように思えるほどの持ち上げぶりでした。あの後、さっぱり名前も聞かなくなってしまいましたが、会社を辞めて(?)あそこで不動産業を始めた妻子持ちの彼はその後、どうしているんだろうか?賢そうだったんできっと上手くやってるんでしょうが・・・
これら二つの事件は、わからないものに手を出したり、大金を注ぎ込むことへの注意喚起として受け取っています。やっぱり直感というものは大切なんだと。具体的データや論理無しの直感だけではなかなか通してもらえない今の世の中ですが、それでも捨て去る必要は無いようだなあと再認識もしました。
よくわからない最先端のものには手を出すなと。
車を運転していて、目の前の道路がどうなっているのかわからなくなったら停止or徐行するのに似たりかと。