プロボウラー ぼる ４

ファイナルでの突破力、奴のそれは天性だ。
俺にはない。


俺の負けなのか…
いや、そうじゃねぇ。

――ぼるは、自分の力でこそ猛襲を勝てると思っていた。
だが、そうではなかった。それは間違っていた。
戦いを通じて、彼はまた成長する。
そう、たとえ一人称がブレようとも……


第１０レーン・猛襲ペインマンファイナルラウンド


大喝采！ 鬼どもは木っ端微塵になった。
轟が道を開いてくれた。 テリーがボスにとどめをさした。


第１１レーン・・猛襲ウルフマンファイナルラウンド・リベンジ


戦局を切り開いた。そのあとに閃光ニンジャが続いてくれた、ぼるだけでは勝てなかった。


第１２レーン・猛襲【鐵】ファイナルラウンド


ひとまずの成果に留まる……
だがこれが次の動きに繋がり、新将軍と木シルバーが大勢を決めた。
ぼるは悟る。
猛襲はチーム戦、それぞれが互いに補いあって勝利をつかめばそれでいいのだと。


ウチには打点をとれるヤツがいる。
俺ひとりが３０万も４０万も入れる必要はない。
「俺はチームの主役じゃなくていい。」

話の主役であれば……。