
アクセラXD2.2を購入して3年が経ちました。それまではスバリストだったのですが、クリーンディーゼルに乗りたくて、まったく関心のなかったマツダに乗り換えました。ちなみに、僕は通勤で往復60km、週末は高速メインのドライブ、ときどきサーキット走行も楽しみます。もうすぐ初回車検ですが走行距離は10万キロに届きそうです。
結論から言うと、乗り始めてすぐにマツダ党になってしまいました。(笑)。車の基本性能が高い。それが全てです。走る止まる曲がるの走行性能、低燃費のディーゼルによる経済性能、デザインもカッコいいですね。
2.2リッターのディーゼルエンジンは、トルクフルですが誰にでも乗りこなせるような味付けになっています。サーキット走行までやってる人間からすると、もう少し爆発的なトルクを味わいたいところですが、そこは難しいかな。最近は1.5リッターのディーゼルモデルが出ましたので、ディーゼルの選択肢が増えて良かったと思います。僕が買ったときはXDは2.2リッターでしかも豪華装備の上級モデルだけの選択肢しかありませんでした。これも戦略なんでしょうけど、価格の高さで二の足を踏んだ人も多かったでしょうね。また、このクラスの車に2.2のディーゼルは過剰でしょ!という考えもあります。より車格の大きいアテンザと同じエンジンですからね。しかし、最近の国産車の全てが実用性、燃費、バランス、低速域から高速域まで、乗り手を選ばない・・・みたいな方向性に行っちゃってて、「おもちゃ」としての車としては魅力がなくなってきています。思いっきり尖った車も残っててほしいですよね。人間も車のアンバランスな部分が欠点でもあり、魅力でもあったりしますからね。
さて、ライフスタイル別に2.2と1.5のおすすめポイントを書くと
〇街乗りが多く、車に軽快さを求める人には1.5(AT・MTはお好みに応じて)
〇田舎道の通勤、週末は高速メインの人には2.2(ATがベスト!!)
僕の場合は、週末は高速乗りまくりで、毎日の通勤も片道30kmの田舎道なので2.2の余裕のある走りはとても楽ですね。どっちにしても燃料が軽油でお財布に優しいのは一番のメリットですね。ガソリンの高性能車は間違いなくハイオク仕様ですから、お財布には辛いですよね。そういう意味でも遠慮なくアクセルが踏めるトルクフル&ストレスフルな車です。さらに僕のアクセラははバックカメラとフロントカメラ、エンジンスターター、ハイグリップタイヤを履いて通勤快適仕様になってます。
良いことばっかり書きましたので、アクセラXD2.2のイマイチなポイントも
〇カーナビがマツダコネクト以外の選択肢がない。
〇18インチのタイヤ、サンルーフ、BOSEの3点セットがないモデルでもう少し安くなれば…
〇標準オーディオのBOSEが思ったより音質が?。ロードノイズが大きいからかな。
〇ヘッドライトのハイビーム・ロービームの自動切換え機能は、うまく切り替えしてくれない事があります。
だいたいこんなところです。「走る」「止まる」「曲がる」の基本性能を求めている人には我慢できることばっかりですが、快適性能も譲れないという人には大きな問題でしょうか。
それとネットの書き込みとか見ていると、「2.2はフロント荷重が大きく重たい感じがする」とか見ますが、基本に忠実な運転をしてやるとコーナーリング性能もかなり高いです。サーキットでもそこそこの走りができますよ。高剛性ボディとトルクのあるエンジン、ハンドリングもクイックなセッティングなので、メリハリを持った挙動をつけてやることでコーナーもしっかり曲がれます。
さてそれ以外にもマツダに乗り始めて新しい発見がありました。
1.マツダが限られたユーザを本当に大切にしていることが分かりました。各種イベントなど。
2.人馬一体のコンセプトが本当に素晴らしい。「最後に人が乗って、車というマシンが完成する。そのための車づくり」。その感性がイイですよね。そのために乗り心地を数値化して、様々な調整を行っているそうです。
以上のような話をマツダの各種イベントでメーカーの方から直接お話を聞ける機会が多い。これはユーザとしてはうれしいですね。
昔はマツダ地獄といって、ひとたびマツダ車に乗ると、新車に乗り換える際に、他メーカーのディーラーだと下取り価格が低すぎて、結局新しい車もマツダになってしまうという話がありました。しかし今では、マツダのこだわりに共感した方が、続けて買っていかれているのではないでしょうかね。マツダの営業マンも自信を持てますよね。こんな車だったら。
そういえば、先日も初代ロードスターのメーカー・オーバーホールのサービス開始を発表しました。これは本当に素晴らしいですね。
日本は古い車の税金が上がって、どんどん新しい車に乗り換えさせられるシステムですが、ヨーロッパでは自国の自動車文化を守るために、クラシックカー減税があるという話も聞いた事があります。日本とは真逆ですよね。日本の自動車文化って世界に誇れるものだと思うので、今からでも古い車を大切にするシステムを考えてほしいものです。
どこのメーカーでも似たり寄ったりの没個性的な車しか選択肢がないのは、面白くないよなぁ。
そうそう、エンジン車(特にディーゼル)は世界的にはEVの普及でどんどん無くなっていく雰囲気ですが、EV=エコは完璧に当てはまる訳ではないと思います。電気使用量の増加に伴う発電コスト、発電所からエンドユーザまでの送電ロス、古くなったバッテリーの処分コストなども含めて考えてみると、本当のエコとは疑わしい部分があります。
ただ、こんな事は業界の関係者は周知の事実だと思います。しかしEVの普及はエコ目的よりも、特定の国やメーカーの施策的な側面が強いので、この方向性は今様変わらないでしょう。ただ、マツダのような世界シェアでは微々たるメーカーの場合は、クリーンディーゼルなどの独自技術を磨いているのは本当に的を得た方向性だと思います。先日発表されたスカイアクティブX(ガソリンとディーゼルの良いとこどりエンジン)なんて、本当に素晴らしいですよね。たしかアイドリングストップを初めて開発したのもマツダでしたよね。まだまだエンジンの可能性ってあるんだなぁという事を証明されたのではないでしょうかね。売上げ規模比較で言ったら、トヨタなら片手間でできてもいいようなものですが、できないんですよね。経営資源を特定の分野に集中させて戦わなければいけないグローバル競争って、本当に大変なんでしょうね。
アクセラは海外ではmazda3として販売されています。インスタグラムで#mazda3で検索かけてみてください。世界のマツダファンとつながれます!!