イワンのバカ

日々の出来事や超古代ネタ・大災害発生時の生き残りネタをつづってます。

金屋子神 降臨の地 ~兵庫県宍粟市千種町~

2018年02月21日 | たたら・金屋子神

金屋子神(かなやごしん・かなやごのかみ)という神様がおられます。

金屋子神は製鉄(たたら製鉄)の神様です。
たたら製鉄とは古代の鉄(和鉄)の製造技術です。川原から集めてきた砂鉄を高温の炉で溶かして玉鋼(たまはがね)という鉄を作る技術のことです。日本刀も玉鋼がなければできません。

映画「もののけ姫」にもたたら製鉄の場面が出ています。

このたたら製鉄の歴史は古いです。兵庫県の西部の古文書「播磨(はりま)風土記」にたたら製鉄の記述が残っています。播磨風土記は約1300年前の古文書なので、すでに1300年前には、この地域でたたら製鉄が行われていた事が分かります。しかし、たたら製鉄やそれに伴う民族的な風習についての研究は日本では少ないのが現実です。民俗学というと、柳田邦男氏をはじめとして、多くの民俗学は稲作文化を中心とした研究が主で、鉄の歴史はどちらかというと裏方にまわる事が多いように思われます。

しかし、農耕技術や建築技術をはじめとして、文化や生活レベルの進展の陰には製鉄・金属加工技術の進歩があったはずです。しかし、製鉄の歴史はなぜか裏方に回っています。これについては、古代の製鉄技術をもたらした人たちの背景などデリケートな問題もあるような気がします。

さて、そんな製鉄の中で一番中心となるのが「たたら製鉄」ですね。今でも日本で一か所だけ稼働しているたたら場が、島根県の日刀保(にっとうほ)にあります。日刀保で作られた玉鋼(たまはがね)は一年に一度だけ販売会が行われるそうです。この日には全国から刀鍛冶が集まるそうです。

このたたら製鉄の神様・金屋子神をお祭りしている神社が島根県の金屋子神社です。この金屋子神社の祭文には、金屋子神の由来が書かれています。

金屋子神が一番初めに天下った場所が、兵庫県宍粟市千種町岩野辺(いわのべ)であったとの記述が祭文に残っているのです。この場所(千種町)から移って行かれたのが安来の金屋子神社だとされています。金屋子神が「たたら製鉄」の技術を日本に知らしめられた神様とするならば、古代日本で「たたら製鉄」が始まったのは宍粟市千種町であったと考えることができます。

実は千種町には、とんでもない古い時代の「たたら製鉄跡」が発見された場所でもあります。昭和42年10月、西河内(にしごうち)高保木(たかほぎ)の谷間で、弥生式土器片を含む「野たたら」跡が発見されているのです。これは弥生時代に、既にこの地で製鉄が行われていた可能性を示すものです。稲作が始まった時期は弥生時代からというのが学校の教科書で習う知識ですが、この稲作技術の発展の陰にも製鉄による農具の普及があったのかもしれませんね。余談ですが、稲作は縄文時代から行われていた説もあります。学校で習う定説では、「弥生時代に朝鮮半島から稲作技術が伝わった」という説が一般的ですが、それを覆す説ですね。本当のところはどうだったのか、今後の研究の成果に期待したいです。

さて残念ながら、宍粟市千種町には金屋子神をお祭りする神社は残っておらず、現在、金屋子神を伝えるものは道端に立てられた石碑のみとなっています。しかし、近くの山の中には金屋子神をまつる小さな祠が残っており、安来の金屋子神社からは毎年お祭りの日にはお供え物が届いているそうです。

現在では、たたら製鉄の遺跡は島根県に多く残っているので、島根県(東部)は「たたら製鉄」で有名です。島根県にたたら遺跡が多く残っている理由は、藩の管轄だった島根県のたたらは藩からの手厚い保護を受けて、近年まで残ってきたようです。しかし、宍粟市のたたらは天領(幕府直轄)だったにも関わらず、十分な保護が受けられず、江戸末期からどんどん衰退していったようです。

この金屋子神ですが、調べてみると奇妙な伝承を持つ神様です。そのせいか「たたら製鉄」技術の伝承にも奇妙な伝承が残っています。たとえば、たたら場のトップのことを村下と書いて「むらげ」と呼ぶのですが、村下が亡くなると、たたら場の横に置いておく習わしの伝承などです。人間も死んでしまえば神や仏にしてしまう文化が日本にはありますが、死体そのものについては忌み嫌う・穢れを感じる文化が日本の主流だと思うのですが、金屋子神ではそのような感じが全くないどころこか、死体を好んでいるような雰囲気さえあります。面白いですねぇ。いずれにせよ、ジブリ映画のような風景が、この時代に見られたのでしょう。その他、いろんな伝承が残っているのですが、それはまたの機会にしたいと思います。 

本家の宍粟市千種町には何も残っていないと書きましたが、現在見学できる場所としては「たたらの里学習館」があります。興味がある方は石碑の見学とともに訪れられてはどうでしょうか。

石碑は金屋子神が降臨された宍粟市千種町岩野辺、たたらの里学習館は千種町河内(こうち)です。車で30分ほどの距離があります。

 

たたらの里学習館

 

金屋子神 石碑

 


お賽銭を投げつける人

2018年02月04日 | 日記

初詣とかで神社仏閣に行くと、お賽銭を放り投げるようにして入れている人を見ることがあります。
残念ながら、年配の人に多いですよね。こういう行為をされる人って。
多分、入れないよりは入れたほうがマシ。5円か10円玉でも入れておこっと・・・。みたいなノリでしょうか。
ほんでもって、家族の健康とか商売繁盛とか自分の幸福を祈っちゃってるんでしょうかね。
そういや、長渕剛の歌で、「賽銭箱に100円玉投げたら、釣銭出てくる人生がいいと・・・」っていう歌詞の歌がありました。

 

神さん呆れてるで~!!

神様のことを、自分の全てを無条件に受け入れてくれるお母さんとでも勘違いしているんでしょうかね。

母なる存在には間違いないんでしょうけね(笑)。何かが違う。。。

 

さて参拝の意義については諸説あるんでしょうけど、ご利益アピールがバリバリの神社や参拝者にはなぜか違和感を感じてしまうんです。

やっぱり、神様には感謝の気持ちを捧げたいですよね。

日本に生まれることができたってことは、皇室の祖神でもある「天照大御神」とご縁のある「地域の精霊」のおかげで生まれてくることができたんじゃないでしょうか。

その地域の精霊をお祭りする地域の神社においても、やはり天照大御神が祭られている神宮での参拝と同じく「感謝」を奉納する!!これを僕は大切にしています。


JAPANの語源

2018年02月02日 | 超古代

大和(ヤマト)という言葉が、古代ヘブライ語の発音で「神の民」という話は、日ユ同祖論(日本人とユダヤ人は同祖)では有名な話なので、ご存知の方も多いですよね。

 

ヤー(神)・マトゥ(民) → ヤマト(神の民)

 

決戦の時には日本人は「ヤー!!」という掛け声をかけますね。そんな事例はウジャウジャあります。日ユ同祖論をご存じない方は、調べてみてください。面白いですよ。ところで、なんで日本人とユダヤ人が同祖であることが、そんなに大騒ぎするの???だから何なの???って不思議に思われる人も多いかもしれません。それは旧約聖書を読むとよくわかります。世界のベストセラー・聖書はキリスト教のモノではありません。古文書の一つです。誰が読んでも構いません。旧約聖書を理解すると外国人の理解にも役立つことが多いと言われています。

 

前置きが長くなりました!!

今日、なにげなくYouTube見てたら、JAPAN・ジャパンの語源を解説した動画を見つけました。その筋?では有名な「はやし浩司」氏です。

JAPANの起源で有名なのは、マルコポーロが黄金の国・ジパングとして日本の世界に紹介したのが起源。つまり、ジパングがジャパンになったという話だそうです。しかし、はやし浩司氏の推測では、JAPANをJA・PANに分けて考える方法です。

JA(じゃ)→JA(ヨーロッパ語読みではヤ)→「ヤ」はヘブライ語で神。

PANは形容詞で「全て」(ALL)という意味です。
※パンアメリカン、パンデミック・・・。

つまり、JAPANは「全ての神々」の国ということになるとの事です。動画の中でも、この話はあくまでも推測だと強調されています。しかし、非常に興味深い推論ですね。

 1958B Japan of All Gods すべての神々の国・日本説byはやし浩司Hiroshi Hayashi