2008年2月28日(木)10:44
在日米軍再編に伴う山口県岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐について、福田良彦市長は28日に開会した市議会本会議の施政方針表明で「負担の緩和に一定の配慮がなされており、基本的に協力すべきものと認識している」と述べ、事実上受け入れる考えを正式に明らかにした。近く上京して国に伝え、移駐に伴って懸念される騒音増大や治安悪化への対策を求める。
福田市長は「市の負担に見合う財政的な支援を得られるよう国と交渉する」と述べ、国が凍結した新市庁舎建設への交付金(今年度分35億円)や、総額134億円と試算している米軍再編交付金の支給を要望する考えを示した。
国は米軍再編交付金の支給に前向きな姿勢を見せており、今回の表明を受け、移駐計画に関連する国と市の交渉は円滑に進むとみられる。