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ハゲタカ

2009年06月07日 21時11分35秒 | 映画 は行
評価:★★★★[4/5]



中国系ファンドの有効的企業買収の裏に隠された真実とは・・。

期待通りの骨太な作品に仕上がっていた!
コレを機に、なんとかファンドというものを
少しは勉強するのも悪くないかも(むりむり)



日本を代表するアカマ自動車の買収に
突然名乗りを上げた、ある中国系新興ファンド。
そして、自分らの会社が買収されるという情報を受け、
突然、戦場に放り込まれたようにうろたえる企業幹部ら。
その幹部のなかには、芝野(柴田恭平)の名もあった。

芝野も今回に限っては手に負えないと思ったのか
かつての盟友に助けて欲しいと祈願するのだった。
その盟友こそが天才ファンド・マネージャーとして
数年前に日本を席巻していた男である。
その男がホワイトナイトとしてアカマ自動車側に付くのだが・・

出てくる専門用語の意味が分からないと
ほとんどドラマに関して置いてけぼりを食らってしまいそうな
非常に難易度の高い映画ではないかと危惧していましたが
意外にも、シロウトのワタシにもわかり易く描かれていたので、
その辺りの心配はいらないと思われる。
(って『天使と悪魔』でも同じこと言ってたな・・)

しかしながら、完全なるテレビドラマの続編なので
人物相関図だけはチェックしておいた方が良いかもしれません。
アカマ自動車の幹部に芝野が居て、
天才ファンド・マネージャー鷲津との
かつての三葉銀行での攻防戦なんかも知っておくと
南国に居る鷲津(大森南朋)に会いに行く柴野は
いったいどんな思いで助けを乞うたのかが
とても分かり易くなると思います。



徹底した合理主義で幾多の企業を買い叩き、
“ハゲタカ”の異名をもつ鷲津。
日本のマーケットに絶望し海外生活を送っていた彼の元へ、
盟友・芝野が訪れる。巨大中国系ファンドが
日本有数の大手自動車会社の買収を画策している…
その危機から救ってほしいと、頼みに来たのだ。

中国系ファンドの命を受けたのは、
かつて鷲津のもとで働いていた過去を持つ“赤いハゲタカ”劉。
運命的に出会う、二人の天才ファンドマネージャー。
ここに「日本が買い叩かれる」という未曾有の買収戦争が勃発し、
“ハゲタカ”対“赤いハゲタカ”の壮絶なバトルが始まる。

金のない悲劇と、金のある悲劇。
その終幕に、2人は、そして日本はどこへ向かおうとしているのか―。
<映画サイト>



今回、映画版では中国系新興ファンドが新たに登場し
そこの天才ファンド・マネージャーのリュウ・イーファ(玉山鉄二)が
中心となっていろいろ仕掛けて来るわけですが
天才VS天才というハイレベルな戦いに胸が高鳴り
大いに期待が膨らんでしまっているワタシです。
そこには、フィクションと言えども現実に起こりうる可能性は
当然あるわけで、同じ天才同士の戦いを描く
『DEATH NOTE デスノート』とは真実味が違いますね(あたりまえ)^^

クライマックスでアカマ自動車の買収合戦が始まるのですが
1700円から徐々に買収金額が上がって行き、赤いハゲタカらは
動揺もせず底なしに金額を釣り上げて行く過程に
彼らのバックボーンには想像もつかないくらいの
巨大企業の存在を示唆せずにはいられない鷲津だった。
そこで鷲津たちはある作戦を思いつくのだが、
さすがにこの辺りになってくると
ファンドの世界を、そこそこ知ってないと意味が判らないですね。

鷲津は自分の事務所から幾らまでなら出せるかと聞くが
「どうがんばっても2000円が限度」という答えしか帰って来ない。
しかしながら、ワタシは、その2000円という数字が
いったいどのくらいの金額になるのかが瞬時に分からない^^;

クライマックスの攻防戦に関して、鷲津がドバイに出向いた際に、
大物投資家を説得するスリリングなシーンが後の重要な伏線となり
トリッキーな作戦を用いて、赤いハゲタカをねじ伏せていく展開は
爽快感さえ漂わせていた。


おまけ)
・有効的企業買収が、敵対的企業買収に豹変した時
 “乗っ取り”という恐怖が画面からひしひしと伝わって来た。

・アカマ自動車の新車発表会に出て来た車は
 フォルム、性能共にイマイチな感じでしたね。
 日本を代表するようなスポーツカーとはお世辞にも言えない。
 あの車のベース車両が気になって仕方ないんですけど(笑)
 
・かつて父親を鷲津に殺されたという新聞記者の三島由香(栗山千明)。
 そういったところの恨みなどはないのだろうかと不思議だった。

・IT企業の若き社長・西野治(松田龍平)が鷲津に誘われ
 いっしょに赤いハゲタカ落としに参加するが
 イマイチなにをしていたのかが分かりづらかった。
 
・実際問題としてこんな記事があった。
 “中国の戦略は、まず技術協力を要請する。
 しかし、協力が得られなければ買収というやり方を取る。”
 軍資金200兆円という外貨準備金を楯に、
 日本の食品技術をかっさらって行こうとする動きが・・・。
 http://news.livedoor.com/article/detail/4156801/
 <livedoorニュース5月>

----------------------------------------------------------
監督:大友啓史
脚本:林宏司
撮影:清久素延
音楽:佐藤直紀



出演:大森南朋/玉山鉄二/栗山千明/遠藤憲一/松田龍平/中尾彬/
   柴田恭兵/嶋田久作/



『ハゲタカ』

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9 コメント

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☆これは観ます!☆ (TiM3)
2009-06-08 01:39:46
ドラマ版のころから、観てました。

『キル・ビル』で人を殺しまくってた栗山千明ちゃんが、
「人殺しー!」と叫んでるシーンに「それはあんたや!」
と突っ込んでしまったタランティーノファンが何人いたことでしょう(=^_^=)

『おっぱいバレー』同様に『ハゲタカ!』とデカい声で言える作品ってのは、なかなか痛快ですね(⌒~⌒ι)
返信する
TBありがとうございました (シムウナ)
2009-06-08 06:31:10
TB有難うございました。
ドラマの大ファンのため、公開前に
再度、ドラマを鑑賞して臨みました。
現在の経済状況をリアルに反映しており、
ドラマでの脚本の高さ、役者の演技力
演出どれも最高の出来でした。
この作品は、観終わったあとに考えさせれます。
夢や希望を語るリーダー・・・
周りにいるのかなぁ、そんな人(笑)

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
返信する
再々放送されたということらしいですね (ituka)
2009-06-08 19:20:09
TiM3さん こんばんは。

>ドラマ版のころから、観てました。

そうでしたか。ワタクシ、『相棒』も含め
テレビから劇場へと移行して行くドラマはまったく観てないです^^;
先日の『ROOKIES』に関してもそんなんでしたから~(笑)

>「人殺しー!」と叫んでるシーンに「それはあんたや!」

ですよね^^
NHKのドラマ版サイトを見る限り、鷲津は土下座して謝ってましたからね
栗山ちゃんよりは人間味があったと思います^^

>『ハゲタカ!』とデカい声で言える作品ってのは、なかなか痛快ですね(⌒~⌒ι)

おハゲさんが「ハゲタカ、一枚!」ってチケット売り場のお姉さんに吹き出されそうです。
巷では短縮言葉にして「ハゲ!」でチケット買えるらしいですね(笑)
因みに「おっぱい!」でチケット買ってた大学生は度胸あったなぁ^^;
返信する
NHKドラマも見たかった・・ (ituka)
2009-06-08 19:32:29
シムウナさん こんばんは。

>ドラマの大ファンのため、公開前に
>再度、ドラマを鑑賞して臨みました。

ワタシは、NHKの公式サイトでの予習で挑みました^^
芝野がほんとに良いことを言ってましたね。
あのような言葉を言い切る芝野こそ
リーダーに相応しいのかもしれませんね^^
返信する
☆ハゲ、観て来ました!(←おいっ)☆ (TiM3 ハゲとボイン(ユニコ※ン?))
2009-06-09 23:43:48
昨日、観て来ました。

>あの車のベース車両が気になって仕方ないんですけど(笑)

1シーン、車内が映ってたので、シートの形状で分かりました(=^_^=) 「マ※ダ」の「R※-8」ですね。
いわゆる“Xメン”の業務車です(=^_^=)

>かつて父親を鷲津に殺されたという新聞記者の三島由香(栗山千明)。

ここはちと違います(・ω・)

三島ちゃんの親父は「自殺に追い込まれた」って設定です。
間接的には殺人かも知んないけど、、
あと三島ちゃんは事件記者じゃなく、TVキャスターです。
やってることは事件記者でしたが、、

骨太ながら、ドラマの頃の「鷲津のミステリアスさ」「芝野の存在感」みたいなのが消えてしまってて、そこが残念でした(×_×)

※追記:それにしても「西野屋旅館」・・ぜんぜん流行ってなさそうでしたが、、
返信する
☆ぐぉー☆ (TiM3 ハゲフェチ)
2009-06-09 23:46:27
『西野屋』じゃなく『西乃屋』でした、、
返信する
遂に!ハゲ鑑賞^^; (ituka)
2009-06-10 21:57:08
TiM3さん こんばんは。

>1シーン、車内が映ってたので、シートの形状で分かりました(=^_^=) 「マ※ダ」の「R※-8」ですね。

流石ですね!
そう言われてみれば、フロント以外は“それ”のまんまというシルエットですね。
天井の中央が微妙に窪んだ形状で確信しました^^

>三島ちゃんの親父は「自殺に追い込まれた」って設定です。

そうですよね。銀行からの貸し渋りが原因で
そのときの担当者が鷲津だったということですよね^^

>あと三島ちゃんは事件記者じゃなく、TVキャスターです。

そうだったんですか。これは分からなかったです^^;

>骨太ながら、ドラマの頃の「鷲津のミステリアスさ」「芝野の存在感」みたいなのが消えてしまってて

ドラマを観てなかったワタシでも、芝野の存在感は「こんなものなの?」みたいに感じましたから^^;
「こういう時代だからこそ夢を語れるリーダーの・・」
この台詞の時だけ輝いて見えました^^

>※追記:それにしても「西野屋旅館」・・ぜんぜん流行ってなさそうでしたが、、

「西乃屋」で^^了解しました。
あのIT企業の社長さんって西乃屋は副業なんですかね~^^;
返信する
大森南朋つながりで (笛吹働爺)
2009-06-22 22:15:04
「フィッシュストーリー」を見てきました。
この映画、やっとイオンシネマ岡崎にかかったので見てきました。
http://fishstory-movie.jp/

真ん中あたりまでは、なんだかなぁ・・・。
後半は、あれっ?、バンド物語で終わりか?
と思っていたら、最後にすべての物語がつながり、ハッピハッピーでした。

多部ちゃん、おいしい役でした。

まぁまぁ、見て良かった作品であります。
返信する
『フィッシュストーリー』 (ituka)
2009-06-23 20:34:08
笛吹働爺さん こんばんは。

『ビッグ・フィッシュ』とは違うんですね(あたりまえ)^^
大森南朋さんは『ハゲタカ』とはひと味違う風貌ですね。
彼本来の姿はどちらに近いのでしょうかね~^^
なんと!坊主頭の子、高良健吾くんじゃないですか。
『ハゲタカ』ではアカマ自動車のさえない期間工を演じてましたよ^^

>多部ちゃん、おいしい役でした。

多部みかちゃんは紅一点でしょうか。
なかなかキュートでかわいいですね^^
返信する

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