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ライラの冒険/黄金の羅針盤

2008年03月23日 22時35分49秒 | 映画 ら行
評価★★★★



パラレル・ワールド、この世界観はとても分かりやすい。

ライラを演じるダコタ・ブルー・リチャーズを見て
あの大女優、ジョディ・フォスターの面影を思い浮かべる。

こういう作風、ファンタジー映画は
イマイチその中の世界に入れなかった自分が居た。

『ロード・オブ・ザ・リング』
『ハリーポッター』
『ナルニア』と、ことごとくパスしてきたのである。

この映画も観る予定は全くなかったのだが
今の時期、4月の新作ラッシュの前ということで
大した話題作がまるでありません。

個人的には
ミニシアター系(そうなのか?)で上映されている
『潜水服は蝶の夢を見る』この辺りを観たいのだが
遠方まで出張していかないと上映館がないという
なんとも悲しい現実がそこにあるのだ。

ノラ・ジョーンズの
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』でもいいのだが
さすがに、この映画は甘めのラブストーリーという印象で
中年のオッサンがひとりで観に行くのには抵抗がある。

ということで
本日は、時間的制約から本作の日本語吹き替え版を観て来ました。

こういった新しく始まるシリーズ物は
最初が肝心で、ストーリーの発端となる内容をしっかり理解しないといけない。
なので、出演者の生の声を聴くことより
詳細な台詞の方を選んだといえばいいのでしょう。

というか、さっき時間的制約からと言ったっけ(爆)


ライラの世界は、人間の魂が肉体の外に住み
ダイモン(哺乳類動物)の形をしている。
それぞれの人間に、いつも寄り添っていて
時には執事のように働く、とてもありがたい存在だ。

いまの我々の世界でも、こんな風に自分の魂が
ダイモンとなって寄り添っていたなら
どんなに楽しいか、思わず想像をしてしまう。

鎧熊というまったく新しい種族が存在するのも面白い。
ナメていた、この鎧熊が予想以上に迫力があるのだ。
この、鎧熊の存在で、俄然面白くなってきたのは確かだった。

白熊に鎧だなんてと思っていましたが、
この鎧を身に着けるとパワーアップして戦闘態勢に入るということらしい。
パワースーツといえばいいのでしょうね。
普段は脱いでいて、ただの白熊です。

この映画、人間と動物が対等に共存しているという
非常に興味深いパラレルワールドである。


主演の二コール・キッドマンが登場するシーンにウットリした。
なんという美しさなんだろう!
あのブロンドの髪型といい、バックから映す姿は
まるでモンローウォークを思い出す。

四十路になっても、ますます魅力全開である。

因みに、個人的には
二コール・キッドマンの映画のなかでは
『アザーズ』以来の美しさだと思っている。


◇------------------◆

オリジナルティ溢れる深淵な世界観と
ユニークかつ魅力的なキャラクターの数々
そして、大胆不敵にして深い哲学的テーマ性で
文学史上に残る傑作となったフィリップ・プルマンの
“ライラの冒険”三部作を
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのニューライン・シネマが
壮大なスケールで映画化する冒険ファンタジー超大作。

幼い頃に両親を亡くし
オックスフォード大学のジョーダン学寮に暮らす
12歳の少女ライラも“パンタライモン”というダイモンと常に一心同体。

粗野で好奇心旺盛なライラは
周囲の大人を困らせるほど元気いっぱいなお転婆娘。
そんな彼女の叔父、アスリエル卿は
この世界を支配する“教権”がひた隠しにするダストと呼ばれる
謎の粒子の秘密を解明すべく北の地へと探検に向かう。

一方、ロンドン上流社会の実力者コールター夫人は
真意を秘してライラへと近づいていく。

◆--------------------◇

ライラの叔父で探検家のアスリエル卿役にダニエル・クレイグ。
今回はあまり活躍する場面はなかったけれど
『インベージョン』のときのようなことはありません。
しっかりと存在感は残しています。

後半で思いも寄らない秘密を明かしたコールター夫人の
どことなくヒスキーなシーンは
『アザーズ』のグレース夫人とカブる。

魔女のセラフィナ・ペカーラに『007・カジノロワイアル』で
ボンド・ガールを演じたエヴァ・グリーンだ。

豪華な出演陣とそれぞれのダイモン役と鎧熊で声優を務めた布陣も
なかなか豪華だ。
イアン・マッケラン、クリスティン・スコット=トーマス、
キャシー・ベイツなど。

-------------------------------------------------------------

監督:クリス・ワイツ
脚本:クリス・ワイツ
撮影:ヘンリー・ブラハム
音楽:アレクサンドル・デプラ


出演:ニコール・キッドマン/ダニエル・クレイグ/ダコタ・ブルー・リチャーズ/エヴァ・グリーン/クリストファー・リー/ジャック・シェパード/トム・コートネイ



『ライラの冒険 黄金の羅針盤』

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8 コメント

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☆どうなんでしょう・・☆ (TiM3)
2008-03-23 23:50:47
最初から「シリーズもん」と分かってると、
どうにもそれだけで意欲が低下してしまいますね(・ω・)

が『007/カジロワ』をしっかり観たので、
ダニエル&エヴァの絡みに興味津々だったり・・

ニコール・キッドマンの『アザーズ』と言えば、
事前にシャマラン監督作品を観慣れてしまい(=^_^=)すっかり知恵の付いてしまってた分、
フレッシュな気持ちで驚くことの出来なかったのが残念ですた。。

私的には何かなぁ・・『ムーラン・ルージュ!』辺りが一番美しく思えたかな? 『会津ワイドショット(←ナニ?)』の時のメガネルックも棄て難くはあるが・・

そう言うと『コールドマウンテン』の監督さんが亡くならはりました。合掌・・
返信する
意欲低下に同感 (ituka)
2008-03-24 12:19:31
無理やり出演者の誰かに感情移入していかないと
こういったシリーズものは、最後まで観て行くのが辛いかも。
『ハリポタ』のように1話完結のパターンなら、そうでもないかもですね^^

『アザーズ』とシャマラン作品という関連性は意外でした。
作風はよく似ていますね。
気が付きませんでしたよ^^
『ムーラン・ルージュ』は未見なんですよ~
『合図は井戸しよっと』のメガネルック・・好みでした^^
ある意味、フェチの領域に入っています。

『コールド・マウンテン』の監督さん・・・
そうでしたか、ご愁傷様です。
返信する
☆他にも・・☆ (TiM3)
2008-03-25 07:48:00
>ある意味、フェチの領域に入っています。

他にも『めぐりあう時間たち』でのニコールが好き、特に鼻が!

とか言うヤツも、かなりフェチの領域に迷い込んでそうですね(=^_^=)

そう言えば、ニコンのカメラを愛好してるしとは、親しみを込めて

「ニッコール・キッドマン」と彼女を呼ぶそうです(ホンマかよ)
返信する
形の良い鼻は (ituka)
2008-03-25 18:00:24
必然的にメガネ、サングラスがお似合いですね。
彼女の魅力は、まぎれもなくあの鼻から口元に掛かる部分だと思います。

案外と、瞳が良いと言う方は少数だったり
いつも白目の充血が気になるんですが、今回もご他聞にもれず、やや赤かったです。
ドーピングが原因とは思っていませんけどね^^

ニッコール・キッドマンですか~
ニコン一眼レフ欲しいな~
ニッコールレンズという存在も知らなかったワタシです^^

返信する
☆こんなのもありそう☆ (TiM3)
2008-03-25 23:50:54
『ホ~ホケキョ 隣のキッドマン』とか、、

いや、ジブリまじってますってば!
返信する
これって (ituka)
2008-03-27 11:06:37
山田くんとブルース・ウィルスのダブル引っ掛けですね^^
キッコーマンも追加したら元ネタが分からなくなりそうですね。
返信する
こんばんは! (由香)
2008-04-04 23:21:59
お邪魔します♪
これは世間の評判はイマイチなようですが(汗)、世界観に魅せられて楽しく鑑賞出来ました。
ダイモンという発想が良かったですね~大きな動物だと邪魔な気もしますが、いつも動物が付き添っているのを想像するのは楽しいですね♪

二コールは本当に美しいですね~
『アザーズ』の彼女の透き通るような美しさも良かったですが、『ムーラン・ルージュ』や『コールドマウンテン』の二コールも大好きです

ライラの続編は製作が危ぶまれている・・・とか聞きましたが、続きが気になるので是非3部作を完成させて欲しいです。
返信する
ライラの続編・・ (ituka)
2008-04-05 09:12:15
考えてみると
世間の評価がイマイチなのも分かる気がします^^

個人的には、鎧グマのデザインの失敗ではないかと思っています。
あの鎧は、特に頭部に乗っている部分はお笑いコントに使用するズラみたいですものね^^

二コールの、『ムーラン・ルージュ』『コールドマウンテン』。これ両方とも未見です(゜A゜;)

ライラの続編は採算的に厳しいんでしょうね。
豪華な布陣からいえばギャラだけで1本の映画が製作できるくらいなんでしょう^^

でも、ここで消滅してほしくないです。


話は変わりますが、ひとつ気になったのがコールター夫人のダイモンってひと言も発しませんでしたよね。
あれって、何かしらの理由があるんでしょうね。
もしかしたら、コールター夫人の虐待が原因かも^^
返信する

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