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映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

Mr.ノーバディ

2021年06月12日 15時51分19秒 | 映画 ま行
評価★★★☆【3.5点】



一見、平和主義で家族も守れない地味なヘタレ男が。。。



郊外に暮らす中年男のハッチは、
自宅と職場を路線バスで往復すだけの退屈な毎日を送っていた。
地味で特徴のない彼は暴力や衝突を避けて
平和的に生きようとしているだけなのに、
ついには妻にも息子にもバカにされる始末。
そんな時、バスでチンピラ・グループと遭遇し、
いよいよ理性のタガが外れてしまうハッチだったが…。
<allcinema>



深夜、家に侵入してきた二人組強盗に出くわし、
反撃する長男を見ても加勢せず相手の意のまま抵抗しない。
暴力が苦手で事件以降、長男が蔑みながら「マジ情けない父」。
妻にもベッドで仕切りされ、どこにも居場所のないヘタレさ加減だ。

隣人や同僚にも笑われ、男としてのプライドはズタズタ。
しかし、夜盗に持っていかれたネコのブレスレットを発端に
男にスイッチが入ってしまうから意外性で言えばマル。

ロシアン・マフィア相手に戦争を始めるが、祖父や異父兄弟とともに
どこから調達したのか銃器が凄いことになっている。
本人曰く「アルファベット3文字の会計士ほど恐ろしい者はいない」
これまさに自分のことを言っているわけだが(笑)

男のスキルから見れば、どこかの特殊工作員に在籍していた感じだ。
単純に日頃のフラストレーションの反動だけでは
ここまで周到な作戦やガジェットの段取りなんて絶対無理だし。



【今週のツッコミ】

・銃を突きつけられても強盗らの僅かな動揺を見抜いていた冷静さ。

・実は人格が豹変しても人としてのやさしさが垣間見える。
 強盗のお家の事情に同情しちゃうんだ、みたいな。

・肉弾戦、特に殴られる側のリアルなアクションは超一流。
 バスの内部の一連のシーンは映画史に残りそう。

・マンネリ生活って平和的でいいと思うけどね。

・毎回、ゴミ出し失敗って。。。『アオラレ』のヒロインかよ。

・この男、実はかなりの大物であることは刑事の事情聴取中に
 掛かってくる電話に対し刑事らの凍り付いた顔で読み取れる。

・『ブレイキング・バッド』の軽口弁護士のイメージがあるから
 ドラマ内でキャラクターが180度豹変するのはピッタリかもね。

・あどけない娘だけはいつも父の味方。
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監督:イリヤ・ナイシュラー
脚本:デレク・コルスタッド
音楽:デヴィッド・バックリー
出演:ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、RZA

『Mr.ノーバディ』



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6 コメント

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Unknown (margot2005)
2021-06-26 20:54:12
痛快でした!
オープニングの”Who are you?猫に餌やり。
そしてその後への繋がりが絶妙でした。

ボブ・オデンカークと監督の次作が楽しみです。
>どこから調達したのか銃器が凄いことになっている。
あれどこからきたのかすごく気になりました。
ハッチのパパ元FBIだった??
凍りつく刑事のシーンに続を期待します。
返信する
margotさんへ (ituka)
2021-06-26 21:28:32
序盤からダメな男という設定に、余りに哀れで泣きそうになりました(うそ)
それがまた、変なところでスイッチが入っちゃうんだから
もう意外性の連続でした。
相手の本性を見抜く眼力というのでしょうか
この男って絶対にただモノではないですよね。
父が元FBIで、その時の古いバッジを使いまわすところなんか結構好きでした。
続編あるなら観たいです!
返信する
久々爽快~♪ (kira)
2021-06-27 12:06:40
今週のツッコミ!いちいちごもっとも👌
ちょっと敵の事情に情けをかけそうになる優しさとか
必死になって探すものがアレとか、
舐められる外観の割にダイタンな登場の仕方とか
ちょいちょい笑わせて貰って、面白かったです~♪

懐かしい音楽のせいか、ちょっと昭和風味だと感じてしまったのでした
返信する
kiraさんへ (ituka)
2021-06-27 18:44:33
強盗のお家の事情に情けって本当に心優しいんでしょうね。
そうかと思えば、愛娘のネコのブレスレットに反応しちゃうなんて
こういうキャラクターは予測不可能なので次の展開が読めないところがいいです。
ダメダメ父さんでも、なにかひとつ飛び抜けたスキルがあると、こうして生きていけるんだな~という
ある意味、手に職を持つことの大切さを教えているように感じました(笑)

音楽の使い方も粋でしたね。
返信する
こんにちは (ここなつ)
2021-07-23 00:27:24
こんにちは。
突っ込みのひとつとして、こういうののラスボスは必ずロシアン・マフィア、というのも入れて欲しい(笑)。
私も異国に行ったら金髪碧眼には気を付けなくっちゃ。背後にすっごい親戚がいるかも、だもの。
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ここなつさんへ (ituka)
2021-07-23 21:53:11
バカ息子という類には総じて力関係で上位に位置する親がいるのが通説ですから
これからは金髪碧眼でこういうのがいたら、まずもって映画のような親がいることを予想していきたいです(笑)
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