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アトミック・ブロンド

2017年10月20日 22時23分30秒 | 映画 あ行
評価:★★★☆【3.5点】




大した捻りもなく淡々と進むストーリーだが体を張った壮絶アクションは
一見の価値ありだ。



冷戦末期の1989年。
英国秘密情報部“MI6”の凄腕エージェント、ローレン・ブロートンは、
何者かに奪われた極秘リストの奪還と、
二重スパイ“サッチェル”の正体を突き止めよという密命を帯び
ベルリンに降り立つ。
早速現地で活動するスパイ、デヴィッド・パーシヴァルと合流するが、
彼女の行動は敵側に筒抜けとなっていた。
誰が敵か味方かまるで分からない状況の中、
次々と襲いかかる殺し屋たちを、強靱な肉体と
圧倒的戦闘スキルでなぎ倒していくローレンだったが…。
<allcinema>



期待に反し、前半は思いの外睡魔との戦いを強いられたワタシ。
しかし、後半に入ると物語の核心に迫り
それに連鎖する一連のアクションは驚きとともに
女優でここまでの肉弾戦をこなす人物は格闘家上がりを除き
他にいないのではと思わせるくらいだ。

特に、5~6人の刺客を相手に階段の踊り場での殴り合いは
長回しワンカットシーンとして見事に完成させている。
あれほどのハードな動きを、しかもノーミスで撮り終えるには
相当な訓練をしなければ到底無理だろうし、現に本人もそう言っている。

思えば、シャーリーズがアクション映画として本格出演したのが
『イーオン・フラックス』(2005)であり、その映画の撮影中に
腰を痛めてしまい、本人曰く「もう、アクション映画はこりごりよ」
なんてことを言っていたが、なんのなんの!あれから12年の歳月が流れ
四十路になった今、女優として生き残りをかけたひとつの答えが
この映画だったのだろう(笑)


【今週のツッコミ】

・ワタシ的に、ここ最近のマカヴォイくん出演映画に当たりが少ない。
 彼の役になりきる熱意がどこか空回りしているように見えてしかたない。

・全編劇中に流れる音楽がストーリーと噛み合っていない感じ。
 「キラークイン」は予告編だけなのね(寝てて聞き逃したのかな)

・ある意味、本作はシャーリーズ・セロンのイメージビデオとして
 認識すれば面白いかもしれない。

・最後のオチは、もうひとつ盛り上がりに欠ける。

・長回しのアクションでゼーゼー息を切らして最後は敵もフラフラ。
 こういうのって演技を通り越してリアルにそうだったんだろうね。

・階段落ちスタントは地味だが実際は可なりハードなはず。
 シャーリーズも階段から突き落とされたが、あれって本人か?
 どのみちこれ以上のスタント・アクションをする女優は
 当分出てこないのでは^^;

・ソフィア・ブテラがなぜこうも大作・話題作に引っ張りだこなのか
 イマイチよく分からない。彼女の容姿が苦手なワタシ。

・個人的に好きな名脇役エディ・マーサンとトビー・ジョーンズの競演に
 この二人が劇中で絡んでくれたら一層よかったのに。
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監督:デヴィッド・リーチ
脚本:カート・ジョンスタッド
音楽:タイラー・ベイツ
出演:シャーリーズ・セロン/ジェームズ・マカヴォイ/ジョン・グッドマン

『アトミック・ブロンド』

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8 コメント

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ここなつさんへ (ituka)
2017-11-15 22:05:04
おそらくですけど、映画史に残る女性アクションだと思いますね。
そうそう!ジーナ・カラーノの肉弾戦も記憶に残ってますよ~(笑)
あのときは相手のマイケル・ファスペンダーに気を使って
少しばかり手加減してたようにも見えてチョット勿体ない感じでした^^;

シャーリーズはモデル系でしっかり演技派なのに
なにが切っ掛けでここまでしようと思ったのか不思議なくらいです(笑)
長回しシーンは本当にスタントなしで凄かったですよね!
返信する
こんにちは (ここなつ)
2017-11-15 12:40:37
こんにちは。
いやはや、シャリーズ・セロン、凄かったです。
確かに、
>女優でここまでの肉弾戦をこなす人物は格闘家上がりを除き
他にいないのではと思わせるくらいだ。
とおっしゃっている通り、私の記憶でもここまでの女性アクションは「エージェント・マロリー」のジーナ・カラーノ以来なんですけど、彼女は総合格闘家でしたからね!
もしかして、あの痣・生傷はメイクじゃなかったりして…。
返信する
yukarinさんへ (ituka)
2017-10-27 18:46:55
いつものように前情報入れてなかったので
あの階段シーンの迫力に驚くと共にまだカット割りしてないと
凝視してましたよ(笑)
皆さん言われてましたが7分半も殴り合うって
女優でここまでできるのは今のところ彼女だけかもしれませんね。
返信する
こんにちは (yukarin)
2017-10-27 13:20:47
長回しワンカットシーンは見応えありますよね。
とにかくシャーリーズ姐さんのアクションはかっこよかったです♪
そうそう敵も同様に息をきらしてゼーゼーしてる所はリアルであれは良かったと思います。してないのも人間らしくないし。
マカヴォイさんは最近は普通じゃない役が多いですね 笑
返信する
えふさんへ (ituka)
2017-10-23 20:52:48
『ワイスピ8』のシャーリーズ姐さんはイマイチでしたが
今回の映画は自ら肉弾戦を買って出て熱意が伝わってきましたよ。
あの階段のところ、お互いが苦しくて一休みしてましたよね(爆)
しかもヒールのままのアクションですからびっくりです。
返信する
Unknown (えふ)
2017-10-23 20:34:12
シャーリーズ姐さん、
クールでかっこよかったっすね!
階段のシーンは、
ぜえぜえハラハラ骨にしみる思いで観てました(爆
40とはいえ・・・お肌が美しい!!マネしたいわw
返信する
kossyさんへ (ituka)
2017-10-21 07:36:21
あの長回しで製作陣の本気度が伝わってきました。

>『死亡遊戯』のラスト13分と同じ感覚w

同じです!
こういうのってどこか涙腺を刺激されます(笑)
エディ・マーサンはそこにいるだけで
感情移入してしまう何かがありますよね。
女性だったら母性をくすぐられるとか言うんでしょうけどね(笑)
返信する
長回し (kossy)
2017-10-20 22:40:27
長回し最高です!
トレイラーとこの長回しだけなら何度も見たいほど。
『死亡遊戯』のラスト13分と同じ感覚w

エディ・マーサンは『おみおくりの作法』が印象的で、
どの出演作を見ても思い出してしまいます・・・
返信する

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