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フロスト×ニクソン

2009年03月28日 22時10分44秒 | 映画 は行
評価:★★★[3/5]



期待し過ぎた分だけ評価は辛めに・・



ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれ、
その後、罪を認めることなく
沈黙を守り通したニクソン元米国大統領。
しかし辞任から3年後の77年、
一人の英国人司会者デビッド・フロストが
彼の単独TVインタビューを敢行する。

本作は全米中が注視した
この伝説のTVインタビューをテーマに、
その舞台裏で繰り広げられた両者の
ブレーンを巻き込んでの熾烈な駆け引きと
緊迫のトーク・バトルの模様を、
名匠ロン・ハワード監督が
スリリングに描き出した実録ドラマ。

<allcinema>



こういった実録ものは
自然と鑑賞前に期待値が上がってしまう。
一国の大統領が事件を起こし
それにより辞任に追い込まれるということは
当時の時代から言ったら、
それは前代未聞のニュースであった。

人気絶頂のトーク番組司会者といっても
元はコメディアン上がりということで
政治に精通しているわけでもなく
自らの野望に向かって偶然に思いついた企画であった。

周りのTVプロデューサーらは唖然とするが
フロスト自身は何かを感じた部分があったんだろう。
プロデューサーを口説き落とし
早速、ニクソン陣営との交渉に入る。

最初は渋っていたニクソンだったが
これはウォーター・ゲート事件に対して
世論からの同情を引き出す絶好のチャンスかもしれない。
もし、それで世論票が上がれば
もういちど議員として復職できると考えたのである。

それぞれの思惑があり、戦いの士気は上がるのだが
問題はフロスト側にあった。
余りにも無謀なトーク番組ということで
スポンサーが一切付かないという展開になる。

全米3大ネットワークへの売り込みも、
コメディアン上がりの司会者だったが故
大物政治家の相手が務まるわけがないとの理由で
すべて断られる結果になるのだ。

そこでフロストは、
やむを得ず自主製作することを決意する。



どうなんでしょう。
元、コメディアンということで
トークの切り口はイケてるんですが
いかんせん、相手が大物すぎて
ある意味、『紀元前1万年』での
巨大なマンモスと槍1本で戦いを挑むデレーみたいなのだ。
しかも、このマンモスに至っては
コメディアントークも真っ青な饒舌な語り口で
フロストに対し徐々にボディブローを与えていく。

ウォーター・ゲート事件で
ニクソンの謝罪が一切なかったことに対し
国民は怒っています!(爆)

このインタビューでニクソンの息の根を止めさせたい!
彼の口から謝罪の言葉を言わせたい!
国民の関心はそこの1点だけに注目していた。

数日間に分けて、各テーマが事前準備してあり
インタビューもそれにそって行われるようになっていた。
ニクソンもテーマが分かっているから
秘書らとの打ち合わせも用意周到となっていた。

だが、まともに戦っては勝ち目はないと
思い始めたフロストの最後に取った作戦とは・・

野球で言えば、リードを許している場面で
9回裏のワンアウト1塁2塁でのダブル・スチールですかね^^
(例えが分かりにくいっすね)


今後、爆笑問題の太田総理が
政治資金規正法違反罪の決着が付いた時に
フロストのような活躍をする人物として最右翼ではないかな^^
そんな番組も持っていることだし・・
(熱意は伝わるのだが、滑舌が悪い・笑)

おまけ)
・本作は第81回アカデミー賞5部門にノミネート。
 なかでも主演男優賞のニクソンを演じた
 フランク・ランジェラが実に良かった。
 ラストで見せるあの目の動きは凄い!
 『海の上のピアニスト』に出てた
 プルイット・テイラー・ヴィンスか
 高田純次の特技に近いものがあった(笑)

--------------------------------------------
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
音楽:ハンス・ジマー


出演:フランク・ランジェラ/マイケル・シーン/ケヴィン・ベーコン/
   レベッカ・ホール/トビー・ジョーンズ/サム・ロックウェル/

『フロスト×ニクソン』

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2 コメント

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☆ラストが☆ (TiM3)
2009-03-30 01:10:30
期待できそうですね。

ロン・ハワード作品にしては、何だか小品過ぎる感も(ワタシの先入観に過ぎませんが、、)ありますが、

気負いなく監督されてる気もしますね(=^_^=)
返信する
2回くらい (ituka)
2009-03-30 08:18:23
TiM3さん おはようございます。

>ロン・ハワード作品にしては、何だか小品過ぎる感も

そうなんですよね。地味目な方だと思います。
本作はある意味、裁判劇の検事と弁護士の戦いに近いものがありました。
鑑賞後は政治家らの巧みなトークに騙されないようにしようと思いました^^;
返信する

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