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映画検閲

2024年11月01日 18時37分38秒 | 映画 あ行
満足度:★★★【3.0点】




80年代のイギリスの映画検閲(レイティング)の責任範囲が重すぎる件。



これが長編デビューとなる英国の新鋭プラノ・ベイリー=ボンド監督が、
映画検閲官の女性を主人公に描くサイコ・ホラー。
 1980年代の英国を舞台に、過激な有害シーンのチェックを行う検閲官が、
ある1本のホラー映画をきっかけに、幼いころに失踪した妹の生存を確信し、
その映画の謎を調べるうちに、次第に映画と現実の境界が曖昧になっていく恐怖を描く。
<allcinema>



 暴力や性描写を売りにした過激な映画のレイティングを冷静かつ厳格に行うイーニッド。
ある日、映画作品の細部をチェックしていた彼女は、1本のホラー映画のヒロインが
幼少期に失踪した妹のニーナにそっくりであることを発見したことから
その映画作品に携わったスタッフを探し始め、ニーナを見つけ出そうと動いていく。

 これ、主人公が映画検閲官というところがめずらしくてチョットばかり新鮮だった。

ただ、普通にサスペンス・ミステリーだと思っていたら、後半から、なんとなんと
現実と虚構の境目が分からなくなっていく描写が80年代に量産されたB級ホラーっぽくて
『サスペリア』『フェノミナ』『デモンズ』などで一世を風靡したことのある
あのダリオ・アルジェントの世界観をそのまま見せられているような感覚だ(苦笑)

 せっかく真面目に謎解きとかサスペンス要素を期待していたのに…。

後半から徐々に壊れていくイーニッドの意識が一人称映画のように思えてしまう。
ということで、ちらしに写る美女がレイティング作業でヒントを掴むあらすじだけで
かなり期待値を上げてしまったワタシがいけなかったんです。


【今週のひと言】

・中盤までの雰囲気が結構好きな人にとっては後半は椅子から滑り落ちるだろう。
 ある意味、後半からぶっ飛んだ展開になっていき別映画のようになる。

・あのプロデューサー宅に訪問した直後の事故から「え~!?」だった。

・猟奇的な事件が起こる度にレイティング機構のミスが取り沙汰される英国。

・とはいえ、無料でノーカット映画を毎回観られる検閲作業は魅力的(笑)

・序盤のシリアスな展開から『ミッドサマー』のような予測不能なオチへ続く。
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監督:プラノ・ベイリー=ボンド
脚本:プラノ・ベイリー=ボンド、アンソニー・フレッチャー
音楽:エミリー・ルヴィエネーズ=ファルーシュ
出演:ニアフ・アルガー、ニコラス・バーンズ、ヴィンセント・フランクリン

『映画検閲』

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