一亭獨言 一亭独言

落語見聞記、読書レビュー、江戸里神楽間宮社中、その他。

3.25(水) 鈴本演芸場 三月下席昼の部<二代林家三平襲名披露>

2009年04月02日 22時04分02秒 | 落語見聞記
林家  源平  「代書屋」
翁家  勝丸   太神楽曲芸
林家  しん平  漫談(暴れん坊将軍と水戸黄門)
あした 順子・ひろし 漫才
橘家  圓蔵  「反対車」
昭和  のいる・こいる 漫才   林家ペーの代演
林家  正蔵  「味噌豆」
三増  紋之助  曲独楽
鈴々舎 馬風   漫談
    -中入り-
襲名披露口上 小朝(司会)、正蔵、三平、圓蔵、馬風
ロケット団    漫才
三遊亭 白鳥  「おばさん自衛隊」
春風亭 小朝  「親子酒」
林家  正楽   紙切り
いっ平改メ二代
林家   三平 「紀州」

 超満員で、立ち見も出ていたようだ。
真打昇進披露の時は、人情噺「濱野矩随」だったが、今日は打って変わって地噺系の爆笑噺。しょっちゅう本筋から脱線する初代三平風の1席。「かわら版」のインタビューによるとあえてそうしているようだ。三平を襲名したので、今後は父親の芸風を意識したものにすると。たまには人情噺もやるのだろうか・・・。まあ披露目が終わったら寄席自体あまり出ないのだろうが。兄の正蔵は寄席・古典中心にしているようだが。枕でも、「こちらの反応がうすいのでこちら中心にいきます」と初代のフレーズを言っていたし。名前を継いだからといって同じような芸風にする必要はないと思うが、彼はそれを選んだようだ。自分なり新しい三平ではなく、初代の真似という路線を。まあ一般大衆はそれを望んでいるというかそうなるのが当然と思っているのかもしれないが。今後どうなっていくのか見守りたい。テレビへの出演も増えそうに思う。
 ペーが出ていなかったのはちょっと残念。かつては寄席にも普通に出ていたが、今はたまにしか出ない。
 源平師匠、以前は漫談中心だったが、最近はちゃんと1席やっているようだ。
 

2.3(火) らくごカフェに火曜会 第1回

2009年02月05日 22時58分11秒 | 落語見聞記
 話題になっている「らくごカフェ」の定期落語会の第1回に行ってきました。「らくごカフェ」は、神保町の古本屋街(しかも古書センター5F)に開店したばかりのカフェで、夜には落語をやる店。落語関係の本も置いてあるということで、1度行ってみたかったのだが、通常のカフェの時間は6時までなので、仕事帰りには間に合わない(是非7時くらいまで延長してほしい)。
 定期落語会は、何と毎週火曜日開催。メンバーの二ツ目8人が2人ずつ出る。第1回は、私が世話人を勤める“北二寄席”のレギュラーの三之助さんと、朝太さん。メンバー8人のうち、4人が“北二寄席”に出たことがあるということで、メンバー的には私ごのみ。毎週というわけにはいきませんが、また行きたいです。
 必ず行けるかどうかわからなかったので、予約はしていなかったのですが、当日券で入れないと困ると思い当日の昼に電話してみました。まだ予約できるとのことなので予約。
 早めに着いて本でも見てようと思ったら開場前に着いてしまった。古書センターの正面のエレベーターを使うと別の本屋さんの店内を通って行くことになる。「落語カフェに行くので通っていいですか?」ときくと、「もう閉めますので、さっと通ってください」とのこと。夜は裏から行くのが正解のようだ。会場はほどよい広さのスペース(わかりにくいか・・・)に椅子がびっしり並んでいる。50脚くらいか。壁際には作り付けの椅子もある(ここには5~6人座れるかな)。
1ドリンク付きなのでホットコーヒーをもらって持参の本を読みつつ開演を待った。
 開演までには満員になってしまった。当日の方は何人か断られたようだ。予約してよかった・・・。
 <番組>
柳家  三之助 「堀の内」
古今亭 朝太  「お見立て」
  -中入り-
柳家  三之助 「試し酒」

 三之助は、噺に入る前に、第1回なのでらくごカフェのできる経緯について語った。計画段階からアドバイザーのようにかかわっていた(好き勝手なことを言っていた)ようだ。初めて高座に上がってお客さんを前に話してみて、非常にやりやすいとのこと。「そちらから見てどうですか?」との問いに「まあまあ」との答え。三之助、この答えが気に入ったようで「そう言われてみればまあまあですね。何でもまあまあが一番ですよ」
終演後、三之助の思いつきでポッドキャスティングの公開収録を行うことに。マスター(というのか席亭というのか)の青木さんも高座に上がり、あとは朝太さんと初花さん(実入りのよい仕事を断って手伝いに来てくれた)。この収録が落語以上に笑えた(^^;。落語はもう筋がわかっちゃってるせいもあって、なかなか笑えなくなってしまった。今日のお客さんは「お見立て」での笑い方を見たところ、落語をあまりきいたことがない(少なくとも「お見立て」をきいたことがない)ように思えた。が、三之助によれば「落語マニアの方もけっこう来ている。私がいうんだから間違いない」とのこと。まあ両方いたんだね。
 ・・・というわけで、例によって落語にはほとんど触れない報告になってしまいました。

秋の新真打

2008年03月27日 23時47分46秒 | 落語あれこれ
落語協会から秋に真打になる5人は全員名前を変えるようだ。歌橘と歌奴がまずわかり、その後百栄が判明。今日来た「東京かわら版」で、あとの2人も改名することがわかった。
志ん太改メ古今亭志ん丸。
菊可改メ古今亭菊太楼。
 志ん丸はかつて名乗った噺家がいると思うが、菊太楼ははじめてかな。何か権太楼一門のような名前だ…。
 HPの落語界の動向を修正しなければ

はじめ人間ギャートルズの終わりの歌

2008年03月27日 23時42分00秒 | 雑記
である「やつらの足音のバラード」の2番と3番をはじめてきいた。YouTubeで。子供の頃アニメを見ていたが1番しか流れない。2番以降の歌詞を歌詞集で見たが、文字数が1番と違っていて歌い方がわからない。もしかして曲が違うのか?とも思った。(音符付きの歌詞集も見たが俺は音符が読めない…)今日、ふとしたことでこの曲の作曲者のかまやつひろしのことを調べた際に、また思い出してYouTubeで探してみたと言う訳だ。かまやつが歌っているバージョンもあるが、アニメ版のちのはじめバージョンをきいた。かなり良い感じだった。2番以降も曲は一緒だったが、ちょっと言葉が多い部分があり、その部分が難しそうでもあり歌い甲斐がありそうだ。図書館で収録されてるCDがないか探してみよう!(ちなみになぜか小泉今日子バージョンもある)
 最近、わが青春時代にきいた歌で、音源を持っていない物をちょっと集めはじめた。持っている音源はかなり多いが、ラジオのベスト10番組からのエアチェックなので入れ損なっているのがあるのだ。ずっと気になっていた、クリスタルキング「処女航海」、もんた&ブラザーズ「赤いアンブレラ」、伊丹哲也&サイドバイサイド「街が泣いてた」を手に入れた。目的ではなかったが同じCDに収録されていた「…洋子」「人として」「愛は風まかせ」等もよいね。
 アニメ主題歌でも聞きたいのがまだありそうだ。アニメは、堀江美都子ベストと、手塚治虫ベストは持っている。あと好きだった「ガンバの冒険」はある。

1.16(水) 池袋演芸場二之席 昼の部

2008年01月29日 12時12分32秒 | 落語見聞記
高座返し ぽっぽ  
柳亭  市朗   「たらちね」
柳家  ろべえ  「元犬」   お初  花ん謝と交互
古今亭 菊志ん  「手紙無筆」     禽太夫/一琴交互の代演
柳家  三三   「しの字嫌い」
ロケット団      漫才
柳家  福治   「のめる」  燕路と交互
柳家  さん八  「代り目」
入船亭 扇橋   「弥次郎」
アサダ 二世    奇術
柳家  花緑   「長短」
柳家  小里ん  「真田小僧」
林家  正楽    紙切り     小円歌の代演
柳家  小さん  「無精床」
蝶花楼 馬楽   「子ほめ」  文楽の代演
  -仲入り-
柳家  喬太郎  「擬宝珠」
古今亭 志ん輔  「豊竹屋」
柳亭  小燕枝  「小町」   さん喬の代演
柳貴家 小雪    大神楽曲芸
柳家  小三治  「転宅」 4:05~4:30(まくら)、4:30~4:50(本編)

  <夜の部>
初音家 左吉   粗忽者小噺(お前の親父だ)
橘家  竹蔵   小噺(松鶴の誰や)+都々逸・さのさ+奴さん  お初
林家  たけ平 「味噌豆」
ホームラン    漫才   お初

 2008年の初笑いは池袋二之席。小三治師匠を久しぶりに聴きたくて(聴いておきたくて?)、土曜の振替休暇をとった。さすが小三治師匠。開場前からチケット売り場に列ができていた。立ち見の人も徐々に増えてきた。まあ平日だからあんなもんだったが、土日だったらもっとすごかったろう。噺家も、土日は立ち見も何重かになっていたと言っていた。
 小三治。まくらは、新聞で読んだお風呂の入り方について。普通浴槽に1回か2回しか入らない人が多いと思うが、何回も出たり入ったり(片足を洗ったら入り、もう片足を洗ったらまた入る)した方が体が温まる。早速朝風呂で試してみたところ、温泉だとこんな感じに温まるかなという感じに温まったそうだ。次はどこを洗おうかなと考えるのも楽しいと。あと以前にも高座で話したが、餅にカビが生えないようにするには餅を入れてるタッパーの隅にでも山葵を置いておくといい。師自身はこの正月は忘れてしまい、カビが生えてから山葵を入れたが、翌朝もっと生えていた。生える前にしないとだめなようだ。と、高座でいろんなことを言ってきているので、みなさんには試していただきたい。アレンジをしてもよいので。風呂の片隅に山葵を置くとか…。これは自分も直前に心で、「置いたりして」、と思ったことで、それを師匠も言うとは。
 枕だけで終演予定の4:30になってしまったので、短いネタをやって降りてしまうのかと思ったら、本編も20分普通にやった。といっても枕の方が長いくらいだが。訥々とした口調なので枕はじれったい感じだが、本編はさすがに良かった。
 噂の(?)春風亭ぽっぽちゃんを初めて見た。高座はなかったが、高座返し。前にネットで見た写真より髪が短くなっていて可愛かった。寄席はおじさんばかりなので、若い女の子がいると可愛く見え勝ちだ。小雪ちゃんが出た時も隣のカップルの女の子が「かわいい」と言っていたが…。
 三三さん。真打になってはじめてか?「しの字嫌い」は寄席であまり聴かない噺だ。先代馬の助の録音で聞いたことがある。
 志ん輔師、「豊竹屋」もあまりかからない。圓弥師で聴いたことがある。義太夫の口調を聞き取るのにちょっと集中力がいるのであまり聴きやすい噺ではない。あまり寄席向きではないが、敢えてやったのだろうな。池袋だからかな。
 馬楽師匠を見る機会はあまりないが、はじめてではないと思う。ネタは軽かったが真打がやる前座ネタっていうのも中々よい。口調がはっきりしていて悪くなかった。
 喬太郎さんも久しぶり。若旦那が伏せっていて鳶頭が見舞いに来るという設定だったので、「崇徳院」かと思ったら違ってた。マニアックな話で、古典の形だが喬太郎作か?と思ったら古典だそうだ。「落語事典」にもちゃんと載ってた。
 あらすじを、「吟醸の館」内「落語の舞台を歩く」で見つけました。おかげさまで、演題がわかりました。

 入替なしだったので、また夜の部を途中まで聴いた。竹蔵師を聴いたことなかったので、聴いてみようと。松鶴師匠の九官鳥のお馴染みの小噺をやったあと、都々逸をいくつかやりさのさ(山尽くし、シタ尽くし)、最後に立ち上がって奴さん。声もよく結構な都々逸、さのさだった。中々得難い芸人ではないだろうか?唄が途中に入る「紙屑屋」等やるようなので聴いてみたい。
 たけ平さんは2回目。明るい芸風で結構好きかも。たい平さんっぽくもあり、林家の流れを受け継いでいる。

第9回江戸里神楽を見る会

2008年01月04日 23時44分10秒 | 江戸里神楽間宮社中
日時:2008年3月23日(日)午後1時開演。
会場:六行会ホール(京浜急行新馬場駅)
演目:大碓勘当(日代之宮)
   新田種蒔
   紅葉狩
   品川神社太太神楽「矢天狐の舞」

 あらすじなど詳細は、追ってHPに掲載する予定です。
   

東京都民俗芸能大会に間宮社中が出演します

2008年01月04日 23時36分51秒 | 江戸里神楽間宮社中
2008年3月1日(土)、2日(日)に開催される東京都民俗芸能大会。間宮社中は2日に出演いたします。
会場は池袋芸術劇場中ホール
詳細は、こちらをご覧ください。
 ※公式なサイトは探したけどないようです…
演目については、まだ公表されていないようなので、発表は差し控えます。

哲学を読む

2007年12月23日 11時30分04秒 | 読書日記
 今年の読書計画の1つに、哲学の名著をプラトンからニーチェくらいまで時代順に読もうというのがあった。
 結果としては「プラトン入門」→プラトン「ソークラテースの弁明・クリトーン」、「これがニーチェだ」→ニーチェ「キリスト教は邪教です:現代語訳アンチ・クリスト」を読んだだけに終わった。この計画は来年継続しよう。
 まず「ニーチェ・セレクション」を読むか。プラトン「饗宴」は読み始めたが、挫折…

柳家わさび

2007年10月29日 12時14分07秒 | 落語あれこれ
 来年3月、落語協会から4人が二ツ目に昇進するようだ。
生ねん改め柳家わさび(さん生門下)
小きち改め柳家喬の字(さん喬門下)
初音家左吉     (左橋門下)
ごん坊改め柳家ほたる(権太楼門下)
 権太楼門下でほたる?と思う方もいるかもしれないが、権太楼師匠は前座時代つばめ門下でほたるを名乗っていたので、師匠の元の名をもらったということである。
 柳家わさびは何で?と思ったのだが、考えたらわかった。師匠さん生は山椒につながるので、山椒・わさびは薬味つながりなのだ。
 師匠と弟子の名を並べると洒落になってる名前がほかにもある。
・三遊亭笑遊-小笑(醤油、胡椒)
・柳家喜多八-ろべえ…「東海道中膝栗毛」の主人公喜多八と弥次郎兵衛から。柳家弥次郎兵衛となるところだが、「お前はまだ半人前だから」と下半分に。
・桂文福-茶がま
 などなど。

9.26(水) 鈴本 木久蔵・木久扇親子W襲名

2007年10月09日 12時06分19秒 | 落語見聞記
鈴本演芸場九月下席
木久蔵改メ初代林家木久扇、きくお改メ二代目林家木久蔵親子W襲名披露興行

橘家  文左衛門        木久扇一門交代出演(久蔵/彦いち/きく姫)の代演
翁家  勝丸
五明楼 玉の輔      いっ平の代演
 -ここから入場-
林家  正蔵 「鼓ヶ滝」
春風亭 小朝 漫談(大腸検査) たい平(21)、圓蔵(28)
三遊亭 小円歌 三味線漫談
橘家  圓蔵 「大山家の人々」 ゲスト交替出演(圓歌/金馬/鶴瓶/きみまろ)
入船亭 扇橋 「穴泥」      馬風(26、27休演)の代演
仲入り
口上(正蔵、小朝、木久蔵、木久扇、扇橋、圓蔵)
林家  二楽 紙切り      正楽/紋之助
林家  木久扇 「林家彦六伝」
林家  木久蔵 新作「お伽村」 微笑亭さん太作